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普通はやらないことばかり、日本でしかできない製品だった

あり得ないを積み上げた、世界最小最軽量の完全ワイヤレス「GRAIN」

2019年07月26日 15時00分更新

文● ASCII

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「いいよ」と言うまであきらめないんだろう?

岡田 Bluetoooth用のSoCにクアルコムの「QCC3026」を採用したのは、一番小さな石だからです。Bluetooth通信機能だけでなく、アンプやバッテリー制御まで含めた全てが入っていますし、5社ほど先行して販売されているモデルがあり、実績の面でも問題ないだろうと。

基板サイズの直径は7.5mm。当初のサイズに比べて50%も削減できたという。

 置く場所がないので、配線はぜんぶフレキケーブルにして、筐体の内側に巻くことにしました。8本ぐらいの線が通っていて、部品は全部これにつながっています。電池は入手できたけれど、当然、このサイズに合った、充電端子もありません。なかったら作るしかない……ですよね?

リード線などで配線するのではなく、フレキケーブルを使用している。

 筐体に入らなければ、ドライバーから作る。端子がなければまた作る。リード線をつなげないなら考える。そのたびに、普通はしないようなお願いをして怒られる。この繰り返しですね。


「小さいと充電ケースからイヤホンが取り出しにくくなるので、開閉に合わせて持ち上がる機構を入れたのですが、簡単なようでかなり複雑な設計が必要になり、大変苦労しています」

── 実にクラウドファンディングらしいですね。

岡田 こんなことを続けていたら、部品メーカーを訪問するたびに「またアイツが来たぞ!」と言われるようになってしまいました(苦笑)。でも、どうせやるならバカなことしたいですよね? そして現場の人も「そこまで言うなら、やれば」と失笑しながらも協力してくれるようになったのです。

── 熱意が通じたんですかね。

岡田 う~ん。というよりも、あきらめられた感じですかね。どうせお前は「いいよ」って言うまで来るだろうからって。

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