スクリーンセーバー起動を力技で止める
「Screensaver killer」を衝動買い
さまざまな楽しいスクリーンセーバーで遊べた古き良き時代は、もうかれこれ四半世紀も前になってしまった。今でもパソコンの使用者が離席時には、タイマーや社員IDカードとの無線連携設定で自動的にスクリーンセーバーが起動する企業オフィスも多い。
個人でも、屋外に持ち出して使うことの多いモバイルPCなどでは、スクリーンセーバー+再開ログオンの組み合わせでセキュリティー度を上げて使用しているユーザーも多いだろう。しかし、自宅内ではちょっと席を外したり考え事をしていて、ほんのしばらくの間PCに触れないでいると、勝手に起動するスクリーンセーバーやディスプレーがオフになる省電力機能はありがた迷惑な存在でもある。
しかし、モバイルPCを屋外に持ち出した場合は、その機能が大きなセキュリティー的効果を発揮してくれることは間違いない。「省エネ」がまだまだ注目されていなかった古き良きブラウン管の時代に、同じ画面が表示され長時間放置されることによって起こる画面の焼き付きを防ぐという実用面と、楽しい映像が表示されるというエンターテインメント性の複合物として、誕生したのがスクリーンセーバーだ。
しかし、時代はどんどん変わり現代は“省エネ”“セキュリティー”“生産性・操作性”などなど非常に多くの要件を満たすことが必要になってきた、面倒くさい時代なのだ。
スクリーンセーバーを取り巻く環境は、過去にもスクリーンセーバーが必要になったらタイマー起動を待たずに即起動するという、便利なショートカット法なども登場している。
中でも、何年か前に登場したiPhoneとiPad用の“Screen Saver Killer”(スクリーンセーバーキラー)アプリはなかなかおもしろい発想だった。基本的には、アプリを導入して起動するとiPhoneのディスプレー全面に横縞模様が表示され、一定のスピードで縞模様全体が上下スクロールする。そのスクリーン上に置いた光学マウスは自分が移動動作していると錯覚し、システムもスクリーンセーバー状態に入らない仕組みだ。
要は、マウスに自分自身が動かされているという錯覚を感じさせれば良いのだ。残念ながらこのアプリは、Windows系のマウスを同じように騙すことはできない仕様だった。
今回、筆者が衝動買いしたハードウェア版「Screensaver killer」は、macOSでもWindowsでも、ただパソコンのUSBポートに接続するだけで、スクリーンセーバーは絶対に起動しないという変態おもしろガジェットだ。
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