普段使いならWindowsノートに負けないくらい快適!
100万以上のAndroidアプリを利用できるノートPC「HP Chromebook x360 14」
2019年07月12日 13時00分更新
豊富なAndroidゲームを楽しめる!
Chromebookの利点のひとつに、豊富なAndroidゲームを大画面で楽しめるというものがある。動作環境によっては必ずしも正常に動くとは限らないようだが、Google Play ストアでダウンロードできるゲームの多くをインストールしてプレイすることができる。
今回は「荒野行動」を試してみたが、フルスクリーンで美麗グラフィックを堪能することができた。本製品の場合、画面サイズが14インチと大きいため右上に表示されるミニマップや遠くにいる敵も見やすいし、照準も合わせやすい。また、細かい動きも移動スティックで制御しやすく感じた。エイムがうまくできないという人は、ぜひ本製品でプレイしてみてほしい。
ちなみに、移動スティックなどのボタンはタッチパッドでも操作できるが、画面タッチに比べるとさすがに使い勝手は悪かった。「荒野行動」のようなゲームは、素直に画面タッチでプレイした方が楽しめそうだ。ほかにもいろいろ試してみたが、写真のように「スタンド」スタイルで両手を使って操作するのがいちばん負担が少なくプレイしやすい印象だった。
なおGoogleによると今年の11月からゲームストリーミングサービス「Stadia」の提供を開始する予定とのこと。StadiaはChromebookでも利用可能ということなので、それを機にChromebookのゲーム環境はさらに充実しそうだ。日本での展開時期などは現在のところ不明だが、ゲーム好きはぜひその動向にも注目しておこう。
動作が軽快でバッテリーも長時間駆動可能
Chrome OSはもともと動作の軽いOSで、ハードウェアのスペックが低くても基本的な機能は快適に使うことができる。しかし、写真や映像の編集、美しいグラフィックのゲームを楽しみたい場合などは相応の性能が必要だ。
その点、本製品はミドルクラスのWindowsノートと同等の処理性能を搭載しておりパワーは十分。ラインナップはCPUの違いにより2モデルあるが、今回試したのはCore i5-8250U(1.6GHz/最大3.4GHz)を採用した上位の「エグゼクティブモデル」の方だ。
その体感速度は非常に高速で、ゲームもRAW画像の現像も、Office文書の編集もサクサク快適に行えた。OSの起動も数秒で、スリープからの復帰は瞬時なので、ディスプレーを開いた後ほとんど待つことなしにアプリを使い始められる。メール作成やWebブラウズ、メモ取りなどの日常的な用途なら、Windowsノートよりもこちらを積極的に使いたくなるくらいだ。
そこで、ベンチマークアプリのGeekbench 4を実行して具体的なパフォーマンスを計測してみたところ、シングルコアスコアが4314、マルチコアスコアが13203だった。これはハイエンドスマホ向けSoCのSnapdragon 855よりも2割ほど高いスコア。単純比較はできないものの、本製品のパフォーマンスの高さはイメージできるかと思う。
これだけ性能が高いとバッテリーの持ちも気になるところ。そこでデフォルトの明るさのままYouTubeの動画をフルスクリーンでループ再生してみたところ、12時間5分の連続駆動が可能だった。公称値の13.3時間には若干足りなかったが十分すぎる結果だ。デザインがよく、パフォーマンスも高く、バッテリー持ちもよいとなると、モバイルノートとしての死角はほとんど見当たらないと言っても過言ではない。
PCユーザーから見て多少不安を感じるとしたら、搭載するOSがChrome OSのためWindowsにしかないアプリを使用することができない点くらいだろうか。もっとも、それもGoogle Playストアには代替となりそうなアプリはたくさんあるので大抵の場合はなんとかなりそうだ。
メールやWeb、ビジネスアプリなどをメインに使いながら、スマホゲームも大画面で楽しみたいというユーザーには、HP Chromebook x360 14はまさにうってつけの端末。軽快に動作する洗練されたデザインのノートを探している人には、ぜひ注目してみてほしい製品である。