ゲーム機、タブレット、中古スマホに注意!
最近は小学生のうちにスマホを買い与えられるケースも増えているが、所持率はそれほど高くはない。しかし油断は禁物。ネット利用はスマホに限らないのだ。小学生のネット事情と保護者ができる対策について解説したい。
小学生はスマホやパソコン以外の端末でインターネットやSNSを利用することが多い。
たとえばタブレットを利用する通信教育は少なくない。なかにはiPadを使うところもあり、インターネット接続も可能となっている。
また多くの子どもが与えられているゲーム機も、インターネット接続が可能だ。ゲームをダウンロードしたり、友だちだけでなく世界中の人と通信対戦をすることもできる。ゲーム機からYouTube、TwitterやFacebookなども利用可能だ。
見逃されがちなのが、保護者の中古スマホだ。SIMは抜き取っているのでWi-Fiでしかネット接続できないと油断してしまいがちだが、ここに落とし穴がある。保護者が内緒にしていたはずの自宅Wi-Fiのパスワードを子どもが把握しており、いつの間にか自由にネット接続していた例を筆者は知っている。
つまり、スマホを持っていない小学生でもインターネットを自由に使い、SNSを利用している可能性があるのだ。子どもが知らないうちに危険なことをしないよう、家にあるネットに接続できる端末はしっかりと管理しておきたい。
専用のペアレンタルコントロール機能、フィルタリング利用を!
まずは家庭で、子どもにどこまでインターネットを自由に使わせるのか決めておこう。これは、学年や成長段階、学習などでの利用に合わせて決めるべきだろう。
たとえば筆者には小学4年の子どもがいるが、家庭にあるパソコン、スマホ、タブレットはすべてパスワードロックをかけている。筆者が許可したときにしか利用できないようにしているのだ。パソコンやスマホを利用させるときには、筆者が必ず近くにいて利用状況がわかるようにしている。
ネットを頻繁に利用させる家庭では、必ず安全設定をしておくべきだろう。スマホならキャリアが用意しているフィルタリングサービスの利用がおすすめだ。iPadならスクリーンタイム、Androidタブレットならファミリーリンクを利用するといいだろう。
ゲーム機にも、Switchには利用時間や機能を制限できる「NintendoみまもりSwitch」など、専用のペアレンタルコントロール機能が用意されているはずだ。利用する端末ごとに適正な機能を入れて利用してほしい。
ネット利用可能な端末が多い場合は、フィルタリング機能があるルーターなどを利用してもいいだろう。端末ごとに利用時間制限なども可能となっている。
子どもは思ったより色々な端末でインターネットを利用しているものだ。安全に使えるよう、利用を見守ってあげてほしい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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