■デビットカードのない旅行者はどうする?
オランダは決済も一風変わっています。観光客の多いホテルや空港ではクレジットカードが使えるものの、市中ではデビットカードが普及しており、「PINカード」の名称で知られています。
ここでいうデビットカードは、欧州で使われているMastercardの「マエストロ(Maestro)」やVISAの「ブイ ペイ(V PAY)」のロゴが付いたもので、日本のデビットカードとも異なります。
大手スーパーのアルバート・ハイン(Albert Heijn)の場合、アムステルダム空港など一部の店舗を除き、クレジットカードは使えません。欧州では銀行口座を開くときにデビットカードが付いてくることが多く、欧州の居住者であれば不便に感じることはないでしょう。
ほかにもこのチェーンでは、銀行口座と紐付けた専用カードを商品の値札にあてるだけで買い物ができる実験店を出すなど、キャッシュレスに取り組んでいます。
一方、欧州のデビットカードを持たない外国人は現金に頼るしかなくなりつつあります。こうした状況を踏まえ、キャッシュレス手段を持たない人が排除されることへの懸念が、オランダでも持ち上がっているようです。
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