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InfoSightのAI予測、新OS/アーキテクチャで可用性/性能/管理性を改善「ミッションクリティカルを再定義する」

HPEが“100%の可用性”を保証する「Primera」ストレージ発表

2019年06月21日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 Hewlett Packard Enterprise(HPE)は2019年6月18日、米国で開催中の年次イベント「HPE Discover Las Vegas 2019」において、最新のストレージ製品「HPE Primera」を発表した。“100%の可用性”をうたうもので、基調講演に登壇したCEOのアントニオ・ネリ(Antonio Neri)氏は、Primeraストレージが「ミッションクリティカルを再定義する」と意気込む。

 HPE Primeraは、2U/2ノード/24ドライブ構成で最大240ドライブまで拡張できる「HPE Primera 630」、4U/2または4ノード/48ドライブ構成で最大576ドライブまで拡張できる「HPE Primera 650」、同じく4U/2または4ノード/48ドライブで最大960ドライブまで拡張できる「HPE Primera 670」の3モデルをラインアップしている。HPEによると、今年8月より受注を開始する(日本国内の受注開始時期は未発表)。

「HPE Primera 670」の筐体(4U/2または4ノード/48ドライブ構成)

 HPE Primeraの製品発表会で、同社 ストレージマーケティング担当VPを務めるサンディープ・シン氏は「ストレージはフラッシュ、クラウドと進化してきた。そしてこれからは『インテリジェント』の時代になる」と説明した。フラッシュはパフォーマンスを実現し、クラウドは容易な管理性と手軽さをもたらした。そして次なるインテリジェントの時代には、製品にAI技術が組み込まれ重要な役割を果たすことになる。

 「ワークロード管理ににおける問題の90%がストレージ層にある。システムは複雑になり、何が起こっているのかを探るのは難しい」とシン氏。この問題をAIにより大幅に緩和できると説明する。

HPEでストレージマーケティング担当バイスプレジデントを務めるサンディープ・シン(Sandeep Singh)氏

 HPEはすでに、インフラの運用管理にAIを適用する「HPE InfoSight」技術を有している。2017年のNimble Storage買収で取得したInfoSightの適用範囲をストレージだけでなくサーバー、仮想マシンへと拡張しており、現在では収集するデータポイントが総計で1200兆に達する「グローバルインテリジェンス」を実現している。これが、HPEのインフラ製品を差別化する重要な要素になっている。

 HPE PrimeraもこのInfoSightを組み込んでおり、障害発生の予測分析などを可能にしている。さらには最適なワークロードの配置場所もAIによりアドバイスすることができ、これを利用してインフラを最適化できるという。

 「InfoSightは10年以上前に開発された技術で、膨大な数のデータを分析することで予測精度を改善してきた。Primeraは、このInfoSightを組み込むことによってリアルタイムでモニタリングや異常検出ができ、アクションを起こすことができる」(シン氏)

組み込まれたAIエンジンが異常検出、ホットスポット検出、ワークロード予測などの能力を提供する

 ただし、Primeraの特徴はInfoSightの「グローバルインテリジェンス」だけではないと、シン氏は強調した。Nimble Storageの「シンプルさ」や、3PARストレージの「ミッションクリティカル性」も同時にあわせ持つという。

 「従来のITでは、ミッションクリティカルに要求される『信頼性』と『敏捷性』は(トレードオフの関係にあり)両者のバランスをとる必要があった。だがHPE Primeraでは、そのどちらかを妥協する必要がなくなる」(Singh氏)

HPE PrimeraはInfoSightのグローバルインテリジェンス、オールアクティブアーキテクチャ、サービス主導OS、タイムレスストレージという4つの特徴を持つ

 Primeraが保証する「100%の可用性」を支える技術はInfoSight、そして“サービス主導型のOS(Services-centric OS)”や「オールアクティブアーキテクチャ」などだ。Primera OSはモジュラー化を進め、データサービスを分割しており、データサービスの独自開発/実装/アップグレードが可能だという。OSのアップグレードも再起動なしで実行できる。

 高い可用性に加えて「コンシューマー級のシンプルな体験」や「比類なき性能」も重要な特徴だ。顧客は自分で設定できるうえ、セットアップの時間も20分以内で済むという。またメンテナンスの時間は、従来比で93%も削減できると説明した。

 またオールアクティブアーキテクチャは、すべてのコントローラー、ポート、SSDが常時アクティブに動作し、マルチノードで大規模な並列処理を行うというアーキテクチャだ。これにより耐障害性と同時にパフォーマンスも改善するとしており、たとえばOracle DBの処理性能が、3PAR比で最大2倍改善されるという。

 こうした技術的特徴に加えて、HPEではPrimeraを包括的なライセンスで提供する。たとえば継続的なアップグレードを受けることができ、100%の可用性も特別な契約は不要で、標準のプロアクティブケアサービスで保証される。万が一何らかの障害が生じた場合には、HPEは顧客に最大20%のクレジットを還元し、将来のアップグレードなどに使うことができると説明されている。

 なおHPEでは“サービスとしての(as-a-Service)”ITインフラ提供に注力しているが、Primeraも「HPE GreenLake」を利用することで、通常型の購入だけでなくマネージドサービスや従量課金ベースで購入することも可能としている。

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