春の新製品デジカメで猫を撮るシリーズは、前回に引き続きパナソニックのLUMIX S1である。今回は散歩で出会った猫たち。
デカくてがっしりしたハイエンドのフルサイズミラーレス一眼で、お値段もそれなりなんだけど、コレ、持ったときの「信頼できそう」な感じ、ボタンやダイヤルを操作したときのこっちの意志がダイレクトに伝わる感じ、そして高性能と、高いだけのことはあるカメラなのだが、それよりなによりこれである。
「猫自動認識AF」。もちろん猫に限らず、人体でも犬でもいいんだけど、このように猫を見つけると緑の枠が出てそこにピントが合うのである。
顔が見えてなくてもOKなのだ。いったい、何を見て猫だと判断してるのかよくわからないのだけど、ディープラーニングとかですかねえ。一度開発者に取材したいと思っているくらい。そして、背中を向けててもOK。猫の背中を見つけるカメラ。もうよくわからないけどこれは楽しい。
背中を撮るのもいいけど、やっぱ顔を見たいよねってことで声をかけたらギロリと振り向いてくれた。この「なんだこのやろう」といいたげな目元がいい。夕刻なので西日が反射してキラキラ光ってるのもいい。
このギロリった目付きが気に入ったので、ちょいと寄った写真を冒頭写真に使わせてもらったわけである。場所はとあるお寺のお堂の廻縁。外の人が入ってくる場所ではないので猫的にはくつろげるのだ。耳がカットされているところを見ると、ちゃんと去勢されてお寺で世話をされている模様。
で、感心したのが、撮影時は猫全体に緑の枠が表示されてるんだけど、冒頭写真を見ると手前にある猫の腰からお尻部分じゃなくて、顔にピントが合ってる。
このクラスのカメラになると、「猫」じゃなくて「猫の顔」、さらには「猫の瞳」とピンポイントで合わせないといけないケースもでてくるわけで、そこをちゃんとしてるのはさすがだなというか、なぜちゃんと顔に合うのかやっぱ質問したい。頼りすぎちゃうと、たまに顔じゃなくて胴にピントが合っちゃってることもあるので難しいのだけど。そうそう、顔が見えてないときはちゃんと背中にピントが合います。

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