■ドコモ夏モデルは端末自体が安い
「おかえし」のメリットは分かりましたが、キャリアの端末はもともと価格が高いとの声もありました。これに対して、ドコモの夏モデルは一括価格自体が安い点にも注目です。
大手3キャリアが取り扱う「Xperia 1」の場合、ソフトバンクの13万6320円、auの11万2320円に対し、ドコモは10万3032円。「Galaxy S10+」はドコモのほうがauよりも2万円近く安く、「Pixel 3a」のドコモ版はSIMフリーよりも安く設定されています(いずれも税込価格)。
背景について、ドコモの発表会では「メーカーから調達した価格に粗利を上乗せしているが、粗利の部分を努力した」との説明があり、ドコモが利益を削っていることが明らかになりました。
価格面では「HUAWEI P30 Pro」も注目されています。メモリー6GB版の欧州向け価格は899ユーロ(20%の税込)であるのに対し、FeliCaを搭載するなど日本向けにカスタマイズしたドコモ版は1万円ほど安い8万9424円に設定されています。
ただ、気になるのは米国政府の動きです。発表会当日には米国がファーウェイへの輸出規制を発表したとの報道があり、ドコモの吉澤和弘社長は「状況を見ながら対応していく」と説明。関係者からも困惑している様子が伝わってきました。
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