格安SIMはやっぱり安く、シンプル
1回線での利用で一般的な使い方をすれば、月4301円の支払いとなってしまうドコモの新プランだが、MVNOの格安SIMなら月3GBで1600円(IIJmioの例)にユニバーサルサービス料と消費税を加えて1730円と半額以下で利用できる。
また、ドコモ新プランで3回線以上、光ファイバーありの場合でも3980ー1000ー500+2+消費税8%で2681円。それでもまだ900円以上、MVNOの格安SIMが安い。
これまで何度も説明しているように、MVNOの格安SIMではキャリアメールや年齢認証がなく、国際ローミング時の特別料金制度なし、などの超えられない壁はあるものの、それらが不要なら、MVNOの格安SIMが安い。
そして、何よりも余計な縛りがないのがMVNOの格安SIM。MVNOの格安SIMであっても音声通話付き契約の場合は、多くは開通から1年間は解除料がかかるが、それ以降はいつ解約しても解除料はかからない。そして、複数回線で同一キャリアを維持する必要があるとか、セットにした光ファイバーなどの固定回線といった部分での縛りもない。
格安SIMでも複数回線割引や光ファイバーとのセット割もあるところもあるが、金額は50~200円程度とわずかであるほか、これらのセット割後の金額を強調した広告を見たことがない。誰でもすぐ広告どおりの金額で使うことができてフェアでシンプルだ。
また、UQ mobileやY!mobileといったサブブランドとの比較でもドコモの新プランはやっぱり高い。サブブランドも2年契約が前提だが、同じ3GBの利用なら、無料通話までついて月1000~2000円は安い。
MVNOの格安SIMの中では、やや特殊な料金体系の楽天モバイルでは同じ3GBのプランはないが、6GBプランなら最初の2年間は1500円ほど安い。
条件が揃って、格安SIMとの比較が簡単になったのは○
これまでドコモとMVNOの格安SIMを比較する場合、スマートフォンの価格も含めて複雑な比較をしなければならなかったが、今後は分離プランによって、純粋に回線部分の値段で比べることができるようになる。
金額だけ見れば従来どおりMVNOの格安SIMの勝利であることに違いはないが、たとえば、国際ローミングなどのオプションサービスであったり、回線品質であったり、サポートであったりと、ドコモならではのサービスにいくら追加金額が出せるかという検討がしやすくなる。
まだまだ複雑という声もあるドコモの料金だが、今までに比べればだいぶシンプルになったと考えている。比べやすくなった料金で、格安SIMにするか、ドコモにするか、auまたはソフトバンクにするか、自分の条件にあったものを選んでほしい。
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