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麻倉怜士の「MIPTV 2019」レポート 第1回

日本のテレビ番組は世界に通じるのか? カンヌで見た「日本ドラマの実力」(前編)

2019年05月14日 09時00分更新

文● 麻倉怜士 編集ASCII

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 筆者は毎年4月に“カンヌ詣で”をするのが恒例だ。もう8年も続けている。

 世界最大のテレビ番組見本市MIPTVの取材だ。今年は参加は約100の国と地域、人数は9500名、参加バイヤーは3300名という規模だった。MIPTVでソニーがプロデュースする4K/8Kセミナーで、最新の4K/8Kコンテンツを取材するのがメインの目的だが、同時にMIPTVで日本のテレビ局がいかに自局の番組を世界に売り込むかの現場を目撃することも、私の守備範囲である。

 コンテンツ輸出とは畢竟、文化輸出である。日本がプロデュースした作品が、世界でどのように受け止めてられるかは、大袈裟に言うと「現代日本の文化が世界にどれほど受け容れられるか」、換言すると「世界でどれほど認められるているか」を測る、バロメーターなのである。番組輸出には番組そのものを海外の放送局などに売る番組放送権輸出と、番組の企画、構成、進行手順などの番組製作要素を売るフォーマット輸出があるが、今年のMIPTVは、どちらも、大きな変化があった。

  1. テレビドラマが遂にヨーロッパ進出
  2. テレビドラマが国際コンペティションにノミネート
  3. フォーマット輸出に期待株が続出
  4. テレビ局がネットに番組を売るトレンド
  5. 4K番組輸出が本格化

……、だ。

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