竹・約14万円のCore i5-9400F&GTX 1660 Ti鉄板ミドルPC
続いては、Intel「Core i5-9400F」とNVIDIA「GeForce GTX 1660 Ti」を採用したミドルクラスゲーミングPCだ。最新世代の鉄板構成として人気が高まっている組み合わせで、ごく一部のAAA級ゲームタイトルを除けば、ほとんどのタイトルでフルHD解像度・画質オプション最高状態でのゲームプレイが望めるのが魅力。
Core i5-9400F&GTX 1660 Ti採用自作PCの構成 | ||
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CPU | Intel「Core i5-9400F」 (6コア/12スレッド、2.9GHz~4.1GHz) |
2万円前後 |
マザーボード | ASUS「TUF Z390-PLUS GAMING」 (Socket LGA 1151、Z390、ATX) |
1万6000円前後 |
CPUクーラー | Cooler Master「MasterAir MA620P TUF Edition」 (空冷、サイドフロー) |
6100円前後 |
メモリー | Team「DELTA TUF Gaming RGB DDR4(DDR4-2933、8GB×2)」 (DDR4-2933、8GB×2枚) |
1万2800円前後 |
SSD | Intel「660p 1TB(SSDPEKNW010T8X1)」 (1TB、M.2 NVMe) |
1万6500円前後 |
グラフィックボード | ASUS「PH-GTX1660TI-O6G」 (GeForce GTX 1660 Ti、GDDR6 6GB) |
3万5000円前後 |
PCケース | Cooler Master「MasterBox MB500 TUF Edition」(ATX) | 1万400円前後 |
電源ユニット | Cooler Master「MasterWatt 750 TUF Gaming Edition」 (80PLUS BRONZE 650W) |
8800円前後 |
OS | Microsoft「Windows 10 HOME パッケージ版」 | 1万5000円前後 |
総額(税込) | 14万600円前後 |
CPUはインテル第9世代のiGPU非採用SKU「Core i5-9400F」で、マザーボードは先述の9万円自作に引き続き定番の「TUF」シリーズを採用。なお、同シリーズにはメーカーの垣根を超えた認定パーツ「TUF Gaming Alliance」が存在しており、PCケースやCPUクーラー、電源ユニットなどでデザインを揃えることが可能なため、この構成例では他のパーツも可能な限り認定製品で揃えてみた。予算を抑えつつ、気軽にMOD PCのようなインパクトある外観を実現できるため、見栄えにこだわるユーザーには非常によい選択肢となるだろう。ちなみに、選定したメモリーがDDR4-2933なのでZ390チップセット搭載モデルを採用しているが、DDR4-2666までの動作で構わないのであれば、実売価格1万2000円前後の「TUF H370-PRO GAMING」を選ぶという手もある。
GPUはGTX 1660 Ti。フルHD解像度なら多くのゲームタイトルで144Hzのハイリフレッシュレートディスプレーの使用が現実的な性能であり、FPSをハードにプレイするようなコアゲーマーにもすすめやすい。なお、GTX 1660 TiのTUF Gamingシリーズモデルはグローバルで販売されているものの、日本国内では現時点で流通しておらず、基板が短いタイプのPhoenixシリーズから選定している。
「TUF Gaming Alliance」認定パーツからチョイスしたのはCPUクーラー、メモリー、PCケース、電源ユニットの4製品。CPUクーラーとメモリー、PCケースファンにはLED発光機能があるため、これらを買い揃えるだけでもデザインに統一性があり、ライトアップも可能な今どきのPCが組み上がるのがポイントだ。ASUSのLED同期機能「AURA SYNC」も合わせて利用することで、カラーをイエローに統一するなど、より満足度の高いライティングも可能になるだろう。
松・総額約30万円! i9-9900K&RTX 2070搭載のハイエンドPC
最後に紹介するのは、「Core i9-9900K」、「GeForce RTX 2070」を採用したハイエンドゲーミングPCだ。4K解像度でのゲームプレイも現実的になってくる性能だけに、ディスプレーなどの周辺機器も別途揃える必要はあるが、リッチなゲーム体験、あるいはPCスペックを生かした本格的なクリエイティブ運用が目的であれば検討する価値があるだろう。
Core i9-9900K&GeForce RTX 2070採用自作PCの構成 | ||
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CPU | Intel「Core i9-9900K」 (8コア/16スレッド、3.6GHz~5GHz) |
6万5000円前後 |
マザーボード | ASUS「ROG STRIX Z390-F GAMING」 (Socket LGA 1151、Z390、ATX) |
2万2500円前後 |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN 360」 (オールインワン水冷、360mmラジエーター) |
3万1000円前後 |
メモリー | G.skill「Trident Z RGB(F4-3200C16D-16GTZR)」 (DDR4-3200、8GB×2枚) |
1万7700円前後 |
SSD | Samsung「970 EVO Plus(MZ-V7S1T0B/IT)」 (1TB、M.2 NVMe) |
3万円前後 |
グラフィックボード | ASUS「ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING」 (GeForce RTX 2070、GDDR6 8GB) |
6万6000円前後 |
PCケース | Thermaltake「Core P3 TG」(ATX) | 1万6000円前後 |
電源ユニット | ASUS「ROG-THOR-850P」 (80PLUS PLATINUM 850W) |
3万2400円前後 |
OS | Microsoft「Windows 10 HOME パッケージ版」 | 1万5000円前後 |
総額(税込) | 29万5600円前後 |
CPUはIntelメインストリーム最上位のCore i9-9900Kで、マザーボードにはROG STRIX Z390-F GAMINGを選定。倍率変更によるCPUオーバークロックが可能な構成なので、CPUクーラーにはASUS初の水冷オールインワンCPUクーラー「ROG RYUJIN」を採用している。9900Kクラスでは冷却が極めて重要となってくるため、クーラーは妥協せずに選びたいところ。
グラフィックボードはROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING。先に述べた通り、フルHD解像度では性能を持て余す場面が多く、4Kゲーミングが視野に入ってくる。PCだけでなく、それなりのディスプレーもあわせて用意したいところだ。リアルタイムレイトレーシングにも対応するため、「Metro Exodus」などの最新タイトルをプレイしたい場合もオススメ。なお、CPUエンコードを使った1PCでのゲーム配信でも安定した高画質ストリーミングが可能になることもあり、高負荷タイトルをプレイしながらの配信に挑戦したいユーザーも導入の価値があるだろう。
そのほか、電源ユニットにもASUSの「ROG THOR」を採用。側面に有機ELディスプレーを採用しているのが特徴だが、最近は電源隠しのシュラウドを標準搭載しているケースも多く、ケース選びはひとつの悩みどころになる。ここではせっかくのハイエンドパーツをしっかり魅せるため、オープンフレームタイプのケース「Core P3 TG」を選択してみた。組み上げるとかなりの重量になるため、壁掛けのような配置はあまりおすすめできないが、一味違ったPCを組みたいならチェックしてみよう。
予算に合わせて令和も楽しい自作PCライフを!
ここで紹介した構成はあくまで参考例だ。いずれの構成もアレンジの余地はあるため、カスタムして自分なりの構成を考えるのもいいだろう。「自作PCは構成を考えているときが一番楽しい」という常套句もあるが、せっかくの連休、予算に合わせて自作PCを楽しんでみてはいかがだろうか。