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SUPER GT 2019 GT300クラス観戦記 第1回

平成最後のSUPER GT開幕戦は大雨により30周で終了!

2019年04月26日 17時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII.jp 撮影●鉄谷康博、加藤智充

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大雨、視界不良、クラッシュ続出
最悪のコンディションとなった決勝レース

 決勝日はもともと降水確率が高く、荒れるレースになるだろうと予想されていた。しかし、これほど荒れようとは……。

 昼過ぎまでは雨も降ったり止んだりで、もしかしたらレース中に路面が乾くかも、という状況だったがスタート時刻には雨脚が強くなり、ここ数年開催していた地元警察のパトカーと白バイによるパレードランが中止となり、セーフティーカー(以下、SC)が先導してのスタートになった。

 SCは3周引っ張ったところで解除。ついにレーススタート! と思いきや、いきなりGT300クラスの25号車(HOPPY 86 MC)が深刻なクラッシュ。このとき、5号車(ADVICS マッハ車検 MC86)もコースオフしていたが、自力でコースに戻った。

 25号車のクラッシュで再びSCが先導することになり、クルマの回収もあって10周目に解除。レースは再スタートし、ポールスタートだった55号車と2番手の96号車は視界がほぼ見えない中、熾烈なバトルを繰り広げる。そして12周目に96号車がトップに立ったのだが……。13周目に10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)、33号車エヴァ、7号車が絡むクラッシュが発生し、赤旗中断となる。順位どおりにホームストレートにクルマを整列させ、再開するのを待つ。

 車両の回収が終わり、再びSC先導でレース開始。19周目にSCが解除され再びバトルが始まったのだが、24周目にGT500のマシン2台が絡んで、1台がコースオフしてグラベルにスタックしてしまい、再びSC導入。さらに50号車(ARNAGE AMG GT3)も単独クラッシュしてしまい、31周目に2回目の赤旗中断。雨量が多く、コースのいたるところでいわゆるハイドロプレーニング現象が起きており、もはやSC中でも油断できなくなっているのだ。

 この後も雨脚が弱まる気配がないので、オーガナイザーは監督ミーティングを実施。ここでの話し合いで、レースは30周をもって中止が宣言された。

 結果的に優勝は96号車、2位は55号車、そして3位は52号車になり、レース周回が規定の75%に達しなかったため、ルールによりシリーズポイントの半分が与えられた。通常、1位は20ポイントだが10ポイントになり、奇数ポイントは○.5など小数点以下が発生するなど、最近のGTでは見られない結末になった。

 4号車ミクは8位で1.5ポイント、9号車ミライアカリは15位ノーポイント、33号車エヴァはリタイヤだった。

 なんとも不完全燃焼な平成最後の開幕戦だっただけに、令和初となる第2戦富士での白熱のバトルを期待したい(できれば快晴で)。なお、第2戦はゴールデンウィークの真っ只中、5月3~4日に富士スピードウェイで開催される。

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