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私→WRC 第3回

初新城ラリーでクラス3位を獲得した女性ドライバーチーム

2019年04月14日 15時00分更新

文● 板倉麻美 撮影●中島正義 編集●スピーディー末岡/ASCII編集部

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エクストリームすぎるSSに
心がぽっきり折れてしまう

 全日本ラリーには、1イベントあたり8本しかタイヤを使えないというレギュレーションがあります。スタート時に4本新品、レグ1午後にフロント2本新品を投入してきた私は、残り2本しか新品が使えません。

 ここで新品のS11(ソフト)をフロントに使った場合、午後から雨が降ったときにW01(ウェット)を投入できないので、ここはタイヤ無交換としました。ちなみにリヤのW01(ウェット)は1イベント最初から最後までずっとそのまま。

 そして臨んだSS7 新城県営公園3はクラス3番手タイム。タイヤはまったく問題ありません。

 そしてついに、SS8 雁峰西です。ドキドキしながらスタートすると、すぐに1台崖下に落ちているマシンが見えました。次は立ち木に正面衝突してクワガタになっているマシンとコースオフしてるマシン。そして浮いた砂利や砂を踏んで不穏な動きをするマイヴィッツ……。

 はい、完全に心が折れてしまいました。

 アクセルの踏みどころが掴めないまま、クラス4番手タイム。約10秒のマージンも吐き出して、クラス3位に落ちてしまいました。

 SS9もそのメンタルを引きずってクラス4番手タイム。ラリーがメンタルなスポーツだっていうのは本当なんだなー、と実感しながらサービスへ。もともと小心者の自分はとことんヘコんでたんですが、色んな人が優しくアドバイスをくれて救われました。みんな大好き。

 みんなに慰めてもらっていると、ポツポツと雨が……。主催者によるウェット宣言があり、タイヤの使用制限が10本に拡大されました。

 そこでお昼の45分サービスではフロント、リヤともに新品のW01(ウェット)に交換して午後のループセクションに挑むことに。この時点で2位のいとうりな選手には約25秒の差がついていて、残り約21kmの総SS距離では逆転はかなり厳しい状況です。

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