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仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 第64回

Office.comにアプリから素早くアクセス

Officeファイルの参照が便利になる「Officeアプリ」

2019年04月02日 11時30分更新

文● 阿久津良和 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回はUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリの「Office」に注目する。

UWPアプリからもOfficeファイルの参照が簡単に

 本稿をご覧になっている読者諸氏は、どのようにOfficeドキュメントを開いているだろうか。PCの操作に慣れた方なら案件ごとのフォルダーを作成し、分かりやすい名前をつけたファイルを直接開いていると思われる。だが、近年のOffice 365はコラボレーション( 共同作業)機能の拡張を進めており、ファイルの格納場所は以前ほど重要ではなくなった。

 加えてMicrosoft Teamsのチャネルで社外に出すファイルを閲覧する際も、チームサイトドキュメントにアップロードしておけば共有も容易だ。このように各所に散らばるファイルへ迅速にアクセスして、WordやExcelといった各種Officeアプリを素早く起動するためにMicrosoftはOffice.comを用意している。

1.Webブラウザー経由でアクセスする「Office.com」

 すでに利用されている方も多いと思うが、Office.comはアプリを限定せずに、直近で開いたファイルや自身がピン留めしたファイル、自分と共有したファイル、Microsoft Delveが重要と判断したファイルを提示する。そのため、ユーザーとしてはOffice.comにアクセスすれば前日まで行っていた作業を素早く継続できるだろう。

 ところで、Windows 10に「My Office」というアプリが存在することをご存じだろうか。Office.comと同様に各種ドキュメントへのアクセスや、各種Officeアプリの起動、Webドキュメントのリンクなどを用意している。MicrosoftはWebブラウザーでOffice.comにアクセスするよりも、UWPアプリとして起動した方がシームレスだと判断して、My Officeを開発したのだろう。このたび、このMy Officeアプリが「Office」としてリニューアルした。

2.Windows 10のUWPアプリ「My Office」

3.リニューアルしたUWPアプリ「Office」

 上図と先に示したOffice.comを見比べるとお分かりのとおり、「Office」とはWebページをアプリ化したPWA(Progressive Web App)である。2015年にGoogleの開発者が提唱した、Webとアプリの両方の利点を兼ね備えた存在である。詳細はGoogleのドキュメントをご覧いただきたいが、基本的には「Office.comと同等のアクションを『Office』で実行できる」と理解していただければよい。

 Officeの発表は米国時間2019年2月20日で、公式ブログによれば、今後数週間内に既存のMy OfficeをOfficeに置き換えるという。前述のとおり行える内容は同じため、低スペックなPCをお使いであれば起動までに時間を要するWebブラウザーを使わず済む。本稿が掲載される頃には、Windows 10 バージョン1809への配信が始まるだろうから、Office.comをお使いの方は一度試してほしい。

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