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ASUSのゲーミングブランド「ROG」から2モデルをラインアップ

RTX 2080搭載のMAX-QノートPC「ROG ZEPHYRUS S」発表! 未発売製品の展示も

2019年03月29日 18時40分更新

文● ジサトラショータ

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「ROG ZEPHYRUS S」

 ASUS JAPANは3月29日、東京都・赤坂の「ASUS Store Akasaka」にて、ノートPCの新製品発表会と同社ゲーミングPCに関するテクニカルセミナーを開催した。この記事では、第1部として実施されたテクニカルセミナーとゲーミングノートPC新製品の情報をお届けする。

「ROG ZEPHYRUS S」

GPUとストレージ容量が異なる2モデルを展開

 午前中に実施されたテクニカルセミナーでは、新製品となるMAX-Qデザイン採用の15.6型ゲーミングノートPC「ROG ZEPHYRUS S」2モデルを発表。NVIDIAのノートPC向けGPU「GeForce RTX 2080」を搭載した「GX531GX」、「GeForce RTX 2070」を搭載した「GX531GW」の2モデルを展開する。市場想定価格は、GX531GXが税込43万1500円前後、GX531GWが35万円前後。

従来のMAX-QデザインPCでも使われた、ディスプレーを開いた際に底面がわずかに開くギミックが引き続き採用されている
ファンの強化やヒートパイプ改善により、エアフローがさらに向上している

 従来のMAX-QデザインノートPCでも採用されていた、液晶ディスプレーを開いた際に本体後部のエアインテークが開く冷却機構「AAS(Active Aerodynamic System)」は健在。専用設計の5本ヒートパイプや一般的な5Vタイプより強力な12V動作ファンの搭載、アンチダスト構造などにより、22%のエアフロー改善、11%の温度低減など、従来モデルを凌ぐ冷却力を発揮するとしている。

ディスプレーは左右幅7mmの狭額デザイン。リフレッシュレート144Hz駆動で、応答速度は3ms

 本体サイズは約幅360mm×奥行268mm×高さ15.35~16.15mmと、MAX-Qデザインの採用によりハイスペックながらコンパクトな筐体を実現。重量は約2.1kgと、ゲーミング系製品としては軽量な部類で、薄型のため持ち運び用のゲーミングノートPCとしても適している。ディスプレーの左右ベゼル幅は7mm、ディスプレー解像度はフルHDで、リフレッシュレートは144Hz駆動を実現。応答速度は公称約3msと、FPS系タイトルのプレイにも十分なパフォーマンスを備える。

キーボードは83キーのUS配列
タッチパッドはワンボタンでテンキーに切り替えられる
ROGシリーズのユーティリティー「Armoury Crate」でLED設定やパフォーマンスモードの変更などが可能

 キーボードは83キーのUS配列で、タッチパッドにはワンボタンで切り替えられるテンキーモードを搭載。ASUSのLED同期機能「AURA SYNC」にも対応しており、同社のユーティリティー「Armoury Crate」などからカラー・パターンの調整やゲーミングデバイスとの同期が可能だ。従来モデルではコントロールできなかった底面LEDを制御できるようになるなど、細かな改善が施されているとのこと。ちなみにArmoury Crateは、パフォーマンスモードの変更やシステムモニタリングなどの機能も使用でき、スマートフォンアプリからも一部操作が可能としている。

RTX 2080および2070を搭載しているため、NVIDIAのTensorコアを活用したアンチエイリアス「DLSS」が利用できる。対応ゲームにおいては大幅なパフォーマンスアップに繋がるため、「今からゲーミングPCを選ぶならRTX搭載モデルを選ぶのが賢明」とアピールした

 性能面では、いずれもCPUに第8世代のノートPC向けSKU、Core i7-8750H(6コア/12スレッド)を採用し、メモリーは24GB(DDR4-2666)と大容量。ストレージは、GX531GXがPCIe 3.0x4接続の1TB SSD、GX531GWがPCIe 3.0x2接続の512GB SSDをそれぞれ搭載する。GPUとストレージのほか、バッテリー駆動時間にも差が出ており、GX531GXは約4時間、GX531GWは約3.7時間の連続駆動が可能としている。無線LANはどちらのモデルもIEEE 802.11acまでに対応、またBluetooth 4.1を利用可能。なお、有線LANポートは非搭載となる。

ASUS本国のグローバルテクニカルマーケティングマネージャー、PANDA PAN氏
ディスプレーはPANTONE社と協力してのカラーキャリブレーションを実施しているとのこと。スペック面だけでなく、総合的なゲーム体験を改善したいとの意図だそうだ
薄型かつAASの可動部があるため堅牢性が心配されるところだが、米軍調達規格であるMILスペックテストをパスすることで堅牢性をアピールしている

 セミナーでは、ASUS本国のグローバルテクニカルマーケティングマネージャー、PANDA PAN氏が登壇。ROG ZEPHYRUS Sについて、「『小さなボディーに大きな世界』がコンセプト。スペック面だけではなくゲーム体験にもこだわるため、PANTONE社(注:色見本帳の作成で知られる、グローバルでカラーブランドを展開する米国企業)と協力してディスプレーのカラーキャリブレーションを実施している。冷却機構は『Hyper Coolテクノロジー』と名付けているが、中でも一番重要なのはAAS」とコメントした。AASの堅牢性を担保するため、米軍の調達規格として知られるMILスペックのテスト(MIL-STD 810G)をパスしており、開閉に関しても、ゆっくりとした開閉で2万回、素早い開閉で2万5000回のテストを実施しているとのこと。

 2モデルともオンラインショップ「ASUS Store」および実店舗「ASUS Store Akasaka」、その他一部量販店で予約を開始しており、4月6日から販売開始する。

CES2019で発表された分離型ノートPC「Mothership」などの展示や解説も

今年1月のCES2019で発表されたキーボードが分離するゲーミングラップトップ「ROG Mothership」。発売は未定だが、国内でもリリースを検討しているようだ

 会場には複数のゲーミングノートPCが展示されており、なかには今年1月の世界的なコンシューマーエレクトロニクス展示会「CES2019」で発表された、キーボードをセパレート可能なゲーミングラップトップ「ROG Mothership」も参考展示されていた。詳細スペックや販売開始時期は語られなかったものの、先に述べたPANDA PAN氏のセッションでは製品のキーとなる技術についても言及されており、非常に興味深いものだった。

キーボードを分離させた状態。底面のLEDがインパクト大
キーボードはマグネットで本体に接続する
分離時は折りたたむことでコンパクトに。膝の上に乗せるのもいいだろう
背面のキックスタンドはワンボタンで開く。展示品は多段階調節に難があったが、製品版では改善される予定とのことだ
折りたためば一見普通のゲーミングノートPCらしくなる
電源アダプターが2系統ある。1つにまとめても良かったが、アダプターが大型化するので分けたとのこと
11ax対応+レンジブーストによる高速通信や、ESSのDAC内蔵など、ルーターやヘッドセットの展開で培ったと思われるノウハウも惜しみなく投入されている
興味深かったのが、SSDのRAID 0構成で8700MB/sの超高速な転送速度を実現するという「HyperDrive Tecnology」だ。ストレージ速度を向上させ、Androidエミュレーターで動作可能なスマートフォンゲームを快適にプレイすることなどを想定している
一般的なRAID 0構成ではDMI 3.0の性能限界によるボトルネックが発生するが、HyperDrive Tecnologyでは3つのNVMe SSDのうち2本をCPU側のレーンに割り当て、1つをPCH側に割り当てることでボトルネックを回避するとしている。「CPU側のレーン数はいくつで、割り当てはどのようになるのか?」と尋ねたところ、「現状では詳しく説明できないが、Intelとの特別な協力により実現している」との回答があった
すでに販売されているゲーミングデスクトップPC「ROG STRIX GL12CX」
こちらも3月に発表された「ROG G703GX」
参考展示の17インチゲーミングノート「GX701」。日本国内での展開は未定だ

 なお、同日開催で新型ZenBookが発表された「春モデルPC新製品発表会」については、別記事で詳報をお送りする。

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