IGZO液晶にWindows Hello対応ウェブカメラ搭載
約698gの13.3型ノートPC「LIFEBOOK UH-X」の魅力は軽さだけじゃない (1/2)
2019年03月30日 10時00分更新
富士通クライアントコンピューティングが販売する13.3型ノートパソコン「LIFEBOOK UH-X/C3」(カスタムメイドモデルは、「LIFEBOOK WU2/C3」)は、軽いだけじゃない。ビジネスモバイルパソコンとしての利便性にも一切の妥協がなく、とても完成度が高くなっている。(関連記事)今回は、LIFEBOOK UH-X/C3の機能面の魅力をチェックしていこう。
鮮やか表示が魅力のIGZO液晶を採用
LIFEBOOK UH-X/C3のディスプレーは、1920×1080ドット表示に対応する13.3型を採用している。モバイルノートパソコンのディスプレーとして、サイズ、解像度ともに標準的だが、LIFEBOOK UH-X/C3ではパネルとしてシャープのIGZO液晶を採用する点が大きな特徴となっている。
IGZO液晶は、一般的な液晶に比べて消費電力が低いという点が大きな特徴だが、それとともにパネルの発色性能に優れる点も特徴の1つとなっている。通常、ビジネスモバイルノートのディスプレーには、プロレベルの発色性能が求められることは少ない。LIFEBOOK UH-X/C3についても、基本的にはビジネスモバイルノートの位置付けで、特別優れた発色性能が求められる機会は少ないはずだ。
しかし、LIFEBOOK UH-X/C3ではIGZO液晶の採用によって、一般的なモバイルノートよりも明かに鮮やかな発色性能が実現されていると感じる。さすがに、広色域表示を売りとするディスプレーには敵わないかもしれないが、それでもデジカメ写真のレタッチや動画の編集作業なども、色合いをしっかり確認しながら行なえるという印象だ。モバイルノートといえども、ディスプレーの表示品質が優れる点は、使っていてかなり気持ちがいい。
また、ディスプレー表面が非光沢処理で、外光の映り込みがほとんど気にならない点もうれしい部分。私は現在、LIFEBOOK UH-X/C3をメインマシンとして利用しており、記事の執筆などもすべて本機を使用しているが、外光の映り込みが気にならないため、長時間でも快適な作業環境が得られている。この点も、ビジネスモバイルユーザーにとって大きな魅力となるはずだ。
顔認証機能の搭載で、簡単かつ安全にWindowsにログオンできる
LIFEBOOK UHシリーズでは、従来モデルから生体認証機能として指紋認証センサーを搭載してきた。指紋認証によって、簡単かつ安全にWindowsにログオンできるという点は、ビジネスモバイルマシンとして欠かせない機能といえるほど、重要なものであると私は考えている。
しかし、LIFEBOOK UH-X/C3ではその指紋認証センサーが省かれている。とはいえ、生体認証機能がなくなったわけではない。LIFEBOOK UH-X/C3には、Windows Hello対応の顔認証機能が新たに搭載されている。Windows Hello対応の顔認証機能は、指紋認証機能よりも高精度な認証が可能となっている。つまり、従来の指紋認証センサー搭載モデルよりもセキュリティー性が高められているというわけだ。
Windows Hello対応の顔認証機能を実現するには、通常のウェブカメラではなく、赤外線カメラの搭載が不可欠。これは、軽さを極めるLIFEBOOK UH-X/C3にとって不利な選択だ。しかしLIFEBOOK UH-X/C3では、コンパクトかつ軽量な顔認証カメラを独自開発し搭載することで、その問題をクリアしている。
生体認証機能を搭載するだけなら、指紋認証センサーの選択もありだと思う。しかし同社は、より優れたセキュリティー性の実現を優先させつつ、軽さやサイズにも妥協しないという難しい選択をし、それを実現してきたわけだ。この姿勢には頭が下がる思いだ。