今回は、ガンシューティングとリズムゲームが融合したVRゲーム「sCATter」を紹介しよう。韓国のデベロッパーSEEDGAMESの作品で日本語にも対応。現在Steamにてアーリーアクセスが実施中で、好きな曲と難易度を選んでプレーするアーケードモードが実装されている。
基本的なゲーム内容は、プレイヤーに向かって飛んでくるキューブ状の猫ロボット「UDADA」を両手に持った二丁の銃で音楽に合わせて撃っていくというもの。ハンドコントローラーのトリガーを引いて銃を撃つとレーザーのようなものが発射され、UDADAに当たると破裂する。背景のビジュアルエフェクトも合わさってサイバーな世界観を感じさせる雰囲気だ。
UDADAの色は青と赤があり、ぱっと見はVRリズムゲームの人気作「Beat Saber」を彷彿とさせるが、実際のプレー感は別物。本作ではBeat Saberと異なり色ごとに撃つ銃の指定はなく、赤は同時に撃つブロック、青はそれ以外という区別になっている。障害物を避けるといった要素もないため、座ったまま気軽にプレーできる。
UDADAはプレイヤーの近くまで来ると目が光り、その前に撃ってしまうと当たってもMISS判定。一方で逃してしまうとBREAK判定で、どちらの場合もコンボが途切れてしまう。結構な連射が要求される場面や二丁の銃を素早く交互に撃つ必要がある場面などもあり、しっかり狙わないと撃ったつもりでも外してしまうことも。リズムゲームであると同時に、ガンシューティングとしてもかなり本格的な歯応えのある作品となっている。
それだけにうまくプレーできれば、リズムに乗る心地よさと破壊の爽快感が合わさってプレーフィールは抜群。音楽に合わせてハイテンポにガンガン撃っていく感覚は本作ならではだ。UDADA破壊時の派手な効果音も気持ちよさに拍車を掛けている。難易度は高めだが、どれだけ失敗しても演奏の強制中断はなく最後までプレーできるので、プレー内容に応じて表示されるスコアやランクで成長を実感しながらコツコツとプレーし続けることができる。
収録楽曲の傾向はEDMやポップな女性ボーカル曲など、韓国インディーらしさを感じるもので日本の音ゲー好きにも馴染みやすいだろう。アーリーアクセス中だが収録曲数はすでに20曲を越えており、難易度も各楽曲につき3つ用意されているため遊び応えは十分。フルバージョンではさらなる楽曲の追加も予定されている。
UDADAのデザインや、一部楽曲のジャケットイラストや開発元の公式サイトで見られる女の子のイラストなども可愛らしく、作品の世界観も気になるところ。執筆時現在はストーリーモードが未実装だがこちらも追加が予定されており、完成が楽しみだ。
©2019 by SEEDGAMES Co., ltd.この連載の記事
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