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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第123回

激安入手可な据置型LTEルーター+格安SIMで月1000円以下の固定回線(?)を実現する

2019年03月24日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII編集部

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auネットワークの格安SIMが有利そう

 設定が終わって、あらためて電源をオンにすると、しばらくして通信が始まる。通信速度は格安SIMに依存するため、時間帯によっては遅くなることもあるが、それ以外は問題なくインターネットが利用できた。

 ドコモ/ソフトバンクのネットワークの格安SIMでも、筆者の自宅で使うぶんには特に不利になった印象はなかった。正面のLEDで電波状況は確認できるが、ドコモネットワークでも4つ点灯するバリ4。auネットワークのSIMの場合と特に変わった印象もない。

 基本的にはauネットワーク向けの機器なので、ドコモやソフトバンク系のSIMでは、基本的に2.1GHz帯のバンド1での利用になる。バンド1でどうなのかについては、こればかりは設置場所によって変わるので、大丈夫とは言い切れない。

 速度も測ってみたが、auネットワークを使うUQ mobileのSIMと、格安SIMではないがドコモ契約のSIMで試した。UQは下り100Mbps程度まで速度が出るのに対し、ドコモは下り30Mbps程度と遅かった。ドコモ契約のSIMでこの速度になってしまうのはバンド1のみによる影響があると思われる。

 最高速度やエリアを重視するならauネットワークの格安SIMとの組み合わせがベターだろうが、au系SIMのうち、mineoで用意される旧機種向けの「VoLTE非対応SIM」では、SIMロックがかかり利用できなかった。すべてのSIMが利用できるわけではないことには注意が必要だ。

auのVoLTE非対応SIMでは設定画面がロックされた

手軽に使える固定風回線が完成
通信量の問題以外は気軽にオトクに使える

 IoT機器などで逆に必要性が増している固定回線。いざ引くとなると面倒だったり高額だったりする。最近では、本来のSpeed Wi-Fi HOME L01sの使い方のように、モバイル回線を使った据置型ルーターを提供するサービスも出てきているが、今度は契約期間が2~3年と長いことや、あまり使わない人にとっては月額料金の問題もある。

 格安SIMのデータ回線を使えば、通信量こそ限定されるが、低コストで短期利用でも違約金なしで使える。問題は気軽に使える端末があまりないこと。いつまで市場に中古が出回るかは不明だが、Speed Wi-Fi HOME L01sのような端末を見つけることで、ぜひ便利に使ってほしい。

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