すでにフランスで展開し、欧州市場にリーチを広げているIMEDEX(アイ・メデックス)は、心電図用、脳波用など取付しやすいメディカルセンサーを開発する企業。医療だけでなくウェアラブル端末への応用などが期待されている。今回の展示も医療用以外への活用事例を目指し、技術、アイデアなどパートナーを探しに出展。葉っぱの裏につけてプラントのモニタリングするなどのアイデアを来場者から得たという。
屋内用の点検ドローンのソリューションを開発するSpiralは、壁などにマーカーを取り付けることで工場内などで学習が必要なく、自立飛行を可能にするソリューションを展開する。3Dマッピングや機械学習の利用は価格も高く、操作も複雑になるところを一見するとわかりやすさはあるがアナログ的な手法を逆に取ることにより、導入コストを劇的に下げて点検用ドローンの利用が容易になるとしている。工場やショッピングモールなどで実証実験がされている中、欧州の大きな建設市場の調査で出展、ニーズは確実にあると確認できたようだ。
音声認識システムと手書き文字認識アプリ「スマ箋」の精度を欧州の展示会で披露したのがMobilousだ。デジタルクリップボードやタブレットに手書きした文字をテキストデータに変換できる。英語、スペイン語、フランス語など、欧州それぞれの手書き文字認識の可能性を調査しに出展。認識自体は漢字に比べてはるかに容易そうだと自信を得ていた。現地での代理店も得られればとした。
注目を集めている東工大発ベンチャー企業のSOINNも出展。ノイズがあったり、少量の学習データでも活用が可能な汎用型AI人工脳を開発する。ディープラーニングや大規模な装置の導入が難しいプラントやエッジコンピューティング、小規模なIoTデバイスなどにも埋め込んで使えるのが特徴。とくに個人情報の規制が厳しくなる欧州で、情報をネットに上げずに活用できる事例として、メリットを生かせる、コンパクトなAIを流通させたいとしている。