流通総合展「リテールテックJAPAN 2019」でのシャープの最新ソリューション
シャープが考える冴えた店づくりの方法を東京ビッグサイトで目撃
2019年03月14日 16時00分更新
業務効率を向上させるPOSや
店舗で活用すると便利なソリューション
サイネージ以外では、店舗で活用すると便利なソリューションやPOSターミナルが多く展示されていた。まだ参考出品で販売されてはいない製品もあったが、今後さらなる進化を遂げて、業務効率化に貢献してくれそうなソリューションを多く見ることができた。
まずはPOSターミナル。コンパクトなボディで置く場所に困らない2つのモデル「RZ-A395S」「RZ-A471S」が展示されていた。OSは両機種ともにWindows 10 IoT Enterprise 2016 LTSBを採用している。幅が278mm、奥行きが435mmというコンパクトな設置面積に、15型タッチパネルを搭載している。バーコードやスマートフォンに表示したクーポンを読み取るハンドスキャナーや磁気カードリーダーは別売りとなっている。
また、タッチパネルでタブレットパソコンのようなスリムなボディのタッチPOSターミナルも参考出品されていた。残念ながら写真はお見せできないが、POSターミナルとしてはさらに省スペースタイプで、置く場所を選ばないだろう。
さらに、POSシステムを活用したソリューションとして、POSシステムと連動させた監視カメラシステムも参考出品されていた。このソリューションは、レシート情報を録画データのブックマーク情報として登録することにより、購入時や返品処理時に録画した監視カメラの映像にひも付け、検索しやすくするシステム。
商品販売時にトラブルが起きた場合や、従業員による不正行為の発見など、様々なトラブルに対応できる。SNS発の企業の不祥事などが多く報じられているなか、監視カメラによる録画だけでなく、POSでの取引内容と録画を連動させて監視していることによる、不正行為の抑止力にもつながるソリューションだ。
監視カメラを利用したソリューションとしてもう1つ参考出品されていたのが品切れ補充お知らせシステム。これは商品棚をカメラで写し、そこに並ぶ商品が少なくなった際にバックヤードにあるコールベルで知らせるというもの。画像検知によって棚の商品が画像内を占める割合が少なくなった場合、その割合に応じて設定したコールベルをアラートとして鳴らすので、定期的に棚を巡回する手間が不要になり、商品がないことによる機会損失を削減することができる。
今回は参考出品として、コールベル連動コンパクトセルフ注文機も展示されていた。ディスプレイ内に透明NFCアンテナを搭載しているので、電子マネーなどのICカードによる支払いをタッチ操作で行なうことが可能だ。
セルフオーダーによる呼出しベル連動セルフ注文機も展示されていた。これはフードコートのような業態を想定したソリューションで、タッチパネルでお客様が商品を注文し、精算を行なうと呼出しベルが自動で排出される。
注文は厨房に自動伝達され、料理ができたら呼出しベルを鳴らすことで注文/精算をセルフ化できる。このセルフ注文機は呼出しベルを30個まで格納できるが、オプションでさらに30個、合計最大60個まで用意が可能だ。
ハンディターミナル「RZ-H262」も展示されていた。片手で楽に操作ができ、従来モデルに比べて液晶画面が大きくなり、より見やすくなった。高精度の2次元コード対応スキャナーが採用されており、複数のバーコードを同時に読み取れる。またOCR読み取りにも対応しており、賞味期限や製造年月といった数字を読み取ることにも使える。