先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第34回
そんなに悪くない? 中国の社会信用システム/北朝鮮の「8倍速い」ロシアのハッカー集団
2019年03月04日 11時00分更新
世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
中国の社会信用システムをめぐる誤解——意外と「民意」に沿っている?
欧米人の想像する中国の悪名高い社会信用システムは、人工知能(AI)を駆使した人権侵害の監視制度だ。政治的支配を強調するために利用する例を私たちもしばしば耳にする。
「北朝鮮の8倍速い」ロシアのハッカー集団、驚きのスピードで圧倒
北朝鮮のハッカー集団は中国のほぼ2倍の速さでハッキングを実行する能力を持っているものの、ロシアのハッカー集団はそれをはるかに凌ぐ速さでハッキング活動を繰り返している。米国のサイバーセキュリティ企業、クラウドストライク(Crowdstrike)はこんな新しい報告書を発表した。
量子コンピューターとは何か?ニュースを読む前に押さえたい基礎知識
超強力なスーパーコンピューターの処理能力をはるかに凌ぎ、産業界全体に変革をもたらす可能性があるとして、量子コンピューターの研究・開発に多額の資金が投入されている。日々報じられる関連ニュースを読み解くために押さえておきたい基礎知識を説明する。
ネットを手に入れた中国が 「世界の検閲官」になるとき
多くの人がインターネットは中国に民主主義をもたらすと考えた。だが、実際には中国は世界を検閲しようとし始めている。
量子インターネットとは何か?中国が牽引する新技術の基礎知識
量子物理学の法則を使うことで、従来のネットワークに比べて格段にセキュアな特性を持つ量子ネットワークの開発が進められている。開発競争の先陣を切っているのは中国だが、米国や欧州も追撃を開始した。期待される「量子インターネット」の基盤となる量子ネットワークの仕組みについて説明する。
遺伝子編集ベビー問題 科学者らが指摘する 隠された「もう1つの狙い」
中国で昨年生まれた遺伝子編集ベビーは、HIVへの耐性を持たせるのが目的だったとされているが、知能を向上させる狙いがあったのではないかと著名科学者らが指摘している。
「米軍へのホロレンズ10万台供給は中止を」MS社員らが要請
100人以上のマイクロソフト社員が公開状に署名し、 同社の拡張現実(AR)ヘッドセット「ホロレンズ(HoloLens)」を米軍に提供する契約を破棄するよう同社に要求した。
温暖化で雲が減少→悪循環に、新研究が示す最悪のシナリオ
地球の3分の2は雲で覆われているが、地球の気温が上昇するにつれ雲は減少し、表面温度がさらに8℃上昇するという温暖化が加速する悪循環に陥る恐れがある。最新の研究で明らかになった。
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