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「環境にやさしい」はずの人工培養肉、実は牛肉よりも悪影響か

2019年02月21日 07時59分更新

文● Charlotte Jee

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新たな研究によると、人工培養肉は牛肉よりも長期にわたって環境に害を及ぼす可能性があるという。

培養肉を支持する人々は、いつの日か培養肉が家畜に、特に大量の温室効果ガスの排出源である畜牛に取って代わる可能性があると主張している。

だが、動物を使わない肉の方が環境に悪い可能性があると、オックスフォード大学の研究チームが新たな報告書で論じている。研究チームによると、従来の研究では畜牛が排出する温室効果ガス(二酸化炭素、メタンなど)を個別に分けて分析せずに、すべてまとめて扱っていた。報告書の共著者であるレイモンド・ピアハンバート教授がBBCに語った内容によると、たとえば二酸化炭素が何世紀にも渡って蓄積するのに対し、短期的には地球温暖化に及ぼす影響が二酸化炭素より大きいメタンの場合は、大気中にはおよそ10年しか残らない。培養肉の生産時の排出は、ほぼ完全に二酸化炭素で構成されるはずだ。

人目を引く内容だが、この研究結果には、多くの補足説明が必要だ。培養肉はまだ一般向けに販売されておらず、研究者は食肉の消費量や培養肉の将来的な供給量に関して、後に間違っていることが判明する可能性がある多くの仮説を立てている。いまのところ、培養肉が環境に及ぼす影響は、培養肉を採用する際の小さな障壁の1つになるかもしれない。もっと大きな障壁は、馬鹿馬鹿しいほど生産コストが高いことだろう。

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