CES 2019レポート 第42回
CES 2019に出展された気になるテレビをピックアップして紹介
未来感じる取り式に8K、テレビの新トピックをまとめてチェック
2019年01月24日 20時00分更新
8Kテレビの時代が到来。8K液晶だけでなく、8K有機ELも登場
CES2019の映像機器は、8K時代の到来が鮮明になってきた。8K、有機ELの両方で製品ラインナップとしてCES 2019で攻めの姿勢を見せていたのが、LGだ。以前からCESで試作機が披露されていた8K有機ELテレビは、88型市販モデル「Z9」として正式発表。米国、そして日本でも発売を予定するモデルで価格は3万ドル程度。なお、HDMIからの8K映像信号の入力も対応予定となる。
液晶パネルのサプライヤーでもあるLGは、自社製IPSパネルによるIPS 8K液晶による75型の8Kテレビ「Nano Cell TV 8K」を発売予定。米国で年下半期の発売を予定しており、価格は未定。こちらもHDMI端子からの8K信号入力に対応する。
日本メーカーの8Kテレビ参入がソニーの8K液晶「Z9G」だ。98/85型の超大型ラインナップで、8K対応映像プロセッサー「X1 Ultimate」を8Kデータベース仕様で搭載。バックライトはソニー独自のバックライト技術「Backlight Master Drive」ソニーが昨年から4K液晶で搭載する「X-Wide Angle」搭載で視野角も拡大と、ソニーの独自技術を多数採用。なお、HDMI端子は2.1で8K映像信号入力にも対応する。米国では春以降順次発売予定で価格は未定。日本市場は未定だ。
昨年秋以来、欧州で「QLED」として8K液晶を発売しているブランドが韓国サムスンだ。北米向けの「QLED」の8Kテレビは65/75/82/85の展開。AI技術で高画質化を行う「Quantum Processor 8K」を搭載し、シーンに応じて映像を最適化。日本ではサムスンの液晶テレビの展開がないだけに発売の可能性は低いが、サムスン製パネル搭載パネルの機種という形で日本の採用メーカーが出るかもしれない。
CES 2019には日本のシャープもブースを出展。8Kのソリューションを中心のソリューションの出展としていたが、8Kの高画質技術としてRGBミニLEDバックライトを使った8Kディスプレーも出展。色純度の高い発色で、有機ELに近い黒の締まりも可能と高画質化に期待もできそうだ。
日本でも知られている上位メーカーの8Kラインナップは以上のとおりだが、CES 2019の会場で中国系メーカーも8Kテレビを多数出展し、2019年中に発売予定としていた。2019年末に向けて、テレビメーカーであれば8Kテレビは普通にラインナップの1つにある、程度の認識になっていくことだろう。
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