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XperiaからWALKMANまで! ソニー好きのソニー製品徹底レビュー 第24回

ソニーの最新ノイキャンヘッドフォン「WH-1000XM3」で終末に等しき静寂に浸る

2019年01月14日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII編集部

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 多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。今回はノイズキャンセルが強力なワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM3」をピックアップ。

自分の世界から戻って来れなさそうな
ワイヤレスヘッドフォン

 集中力が散漫なジャイアン鈴木です。たまに人恋しくなったときに近所の喫茶店などで仕事することもあるのですが、周囲の話し声が聞こえてくると途端にキーボードを打つ指の動きが止まってしまいます。そんなワタシにとっての救世主的存在がソニーのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM3」です。

ソニー「WH-1000XM3」直販価格3万9880円

 本製品を試して驚きました。装着した瞬間、エアコン、デスクトップPC、家の前を走る車、工事の音などがいっさい消え去り、まるで終末世界のような静寂が訪れました。

 とは言っても目の前のテレビをつけていたりすればその音は小さく聞こえますし、耳を澄ませば「シャー」というホワイトノイズのようなわずかな音が残っています。しかし前モデルの「WH-1000XM2」よりははるかに小さく、ほかのことに集中すれば気にならなくなるレベルなんです。

専用アプリケーション「Headphones Connect」をインストールしておけば、ヘッドフォン左側のNFC面にスマホをタッチすれば、あとは指示に従うだけでペアリング設定が完了します

前モデルのWH-1000XM2ユーザーの筆者にとって、もうひとつ非常にうらやましい進化点がUSB Type-C端子に変更されたこと。microUSB端子を搭載したデバイスはもう片手で数えるぐらいしか残っていないので、早く完全移行したいです

 WH-1000XM3はワイヤレスタイプのヘッドフォンですが、高音質コーデック「LDAC」に対応。ケーブルレスでハイレゾ相当の高音質で音楽を楽しめます。また音楽ライブラリーのほとんどをMP3などの圧縮音源で保有している筆者にとって嬉しいのがアップスケーリング機能「DSEE HX」の搭載。圧縮音源も補完されて高音質で楽しめます。

Android 8.0以降のスマートフォンはOSレベルでLDAC、aptX HDに対応しているので、特に設定しなくてもSBCに比べて最大約3倍の情報量を備えるLDACを利用できます

イコライザーで自分好みの音に調整できますが、その場合「音質優先モード」から「接続優先モード」に切り替わり、情報量がSBCと同様の330kbpsに低下します

 試用中に重宝したのが「Googleアシスタント」との連携機能。「NC/AMBIENT」ボタンの長押しでGoogleアシスタントに話しかけ可能で、また短押しで通知を読み上げてくれます。スマホを取り出さずに済むので便利です。

WH-1000XM3は「NC/AMBIENT」ボタンを押しやすいように出っ張りが大きくなりました

 業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を謳うWH-1000XM3は、たった一世代前のWH-1000XM2ユーザーの筆者にとっても、物欲をくすぐられまくる逸品です。WH-1000XM2は実売価格で8000円ぐらい安く買えますが、いまから購入するならWH-1000XM3を選ぶことを全力でオススメします!

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