年末年始の休暇で海外旅行に出かける人も多いはず。旅先でもスマートフォンを使えば、交通手段を調べたりレストランを探したりと便利。グループや家族との旅行なら、コミュニケーション手段としても活用できます。ただし、そのためには現地でインターネットに接続できることがポイント。
渡航先での通信手段について前回はキャリアのローミングやレンタルモバイルルーターについて紹介しましたが、今回は現地通信キャリアのプリペイドSIMやローミングサービス、iPhoneでスタートしたeSIMなどを解説します。
SIMフリースマホなら
現地プリペイドSIMがおトク
ドコモやauが1日980円の海外データ通信ローミングをスタートしていますが、SIMロックを解除していたりSIMフリー端末を使っているなら現地通信キャリアのプリペイドSIMを利用するのがコストパフォーマンスという点では優位です。
たとえば台湾では7日間で500台湾ドル(約1800円)のプランを旅行者向けに提供しています。ドコモやauの1日980円のプランでは6860円となってしまうため、現地プリペイドSIMのほうが断然おトクです。国や通信キャリアによって価格は違いますが、相場としては3GB/1000円といったところ。台湾のように無制限プランを提供している国はあまりないので、滞在日数や利用状況にあわせて選択しましょう。
現地通信キャリアのプリペイドSIMの入手方法も国によって異なりますが、到着した空港で購入するのが一般的です。空港にはその国の通信キャリアやケータイショップが出店していることが多く、そこで購入できます。空港なので海外からの旅行者も多く、店員が外国人の客に慣れているのもメリット。設定までしてくれることが多いので、お任せしちゃいましょう。
最近は各国でプリペイドSIM購入時の本人確認が厳格になっています。そのため街中のショップでは外国人への販売を渋るところもあります。空港での購入は割高になる場合もありますが、買えるときに買っておいたほうが無難です。
現地通信キャリアのプリペイドSIMを使用する場合、iPhoneやiPadなどのiOS端末はSIMを挿入すればAPNなどが自動で設定されるので簡単です。ただし、格安SIMはプロファイルでAPNを設定している影響で、現地通信キャリアのプリペイドSIMの設定が正しく反映されません。設定から「一般」→「プロファイル」へとアクセスして、格安SIM用のプロファイルを削除しておきます。
Androidの場合、海外メーカーのSIMフリー端末は各国のAPNがあらかじめ登録されていることもありますが、SIMロックを解除した国内キャリアの端末は手動でAPNの追加が必要となります。設定から「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」へとアクセスして、APNやユーザー名、パスワードなど必要な項目を編集します。前述のように購入時店員にお願いできるなら任せた方が無難です。
