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「Predator Helios 500」と「Acer Nitro 5」でフレームレートを計測

BFVがノートPCで60fps以上、Acerゲーミングノートで最適設定をチェック

2018年12月26日 07時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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両製品ともに適切な設定で最小フレームレート60fps超えを実現

 さて、Battlefield Vのテスト方法だが、今回はシングルプレイヤーモードである「大戦の書」から「旗なき戦い」というシーンを利用する。ただ、Battlefield Vは、グラフィックスAPIにDirectX 12とDirectX 11をサポートするため、今回はその両方をテスト。そのシーンを実際にプレーし、DirectX 12は「OCAT」(Version 1.2.0)、DirectX 11は「Fraps」(Version 3.5.99)で1分間の平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。

 先ほどの表に基づくと、Helios 500は推奨動作環境を満たしている。一方のNitro 5は必要動作環境以上のスペックを備えているものの推奨動作環境には届いていない。そのため、Helios 500では「最高」「高」の2つのプロファイルでテストを実施し、Nitor 5は「中」「低」のプロファイルを適用した。解像度は、Helios 500とNitro 5は標準解像度が1920×1080ドットであるため、それにアスペクト比16:9でその1つ下となる1600×900ドットを加えた2つを選択している。

 なお、Battlefield Vは12月5日配信のパッチでリアルタイムレイトレーシングの性能改善を果たし、それに合わせてNVIDIAも最適化ドライバーとなる「GeForce 417.22 Driver」をリリースしたが、下記グラフはそれ以前に計測したものとなる。

 Helios 500やNitro 5が搭載するGPUはGeForce GTX 10シリーズのため、リアルタイムレイトレーシングに関する影響は受けない。しかし、追加検証してみたところ平均フレームレートに変わりは見られないが、最小フレームレートは5~8%の向上が見られた。これは最適化ドライバーの恩恵と捉えるのが妥当だろう。417.22以降のドライバーを用いることで、Helios 500とNitro 5でより快適にBattlefield Vが遊べるようになるはずだ。

 Helios 500のテスト結果からみていこう。Helios 500は、DirectX 12の1920×1080ドットにおいて最高品質でも最小フレームレートは60fpsを上回る高いパフォーマンスを発揮。また、DirectX 11に変更すると、平均フレームレートは数fpsしか向上していないものの、最小フレームレートは10fps程度上昇し、かなり快適なプレーが実現できている。また、解像度を1600×900ドットに下げると、高プリセットの平均フレームレートはDirectX 12で120fps以上、DirectX 11にいたっては130fpsも上回り、Helios 500が備えるリフレッシュレート144Hz対応のディスプレーも活かせそうだ。

Helios 500で1920×1080ドット、DirectX 12で計測

Helios 500で1920×1080ドット、DirectX 11で計測

Helios 500で1600×900ドット、DirectX 12で計測

Helios 500で1600×900ドット、DirectX 11で計測

 Nitro 5は、さすがにHelios 500ほどのポテンシャルは備えていないため、描画負荷が低めのプリセットを適用しているが、それでもDirectX 12の1920×1080ドットにおいて、中プリセットで平均フレームレートは60fpsに迫る勢いをみせている。グラフィックスAPIをDirectX 11に変更すると、フレームレートはHelios 500と同様に伸びる傾向にあり、1920×1080でも中プリセットは平均フレームレートは60fps以上、低プリセットにいたっては最小フレームレートが60fpsを超えている点は要注目だ。1600×900ドットになると、DirectX 11は中プリセットで、DirectX 12は低プリセットで、それぞれ最小フレームレートが60fpsを上回る良好な結果を残している。

Nitro 5で1920×1080ドット、DirectX 12で計測

Nitro 5で1920×1080ドット、DirectX 11で計測

Nitro 5で1600×900ドット、DirectX 12で計測

Nitro 5で1600×900ドット、DirectX 11で計測

最高プリセットでも快適なHelios 500
Nitro 5はDirectX 11が現実的な選択肢

 以上のテスト結果から明らかなように、Helios 500は1920×1080ドットの最高プリセットでもかなり快適なプレーが実現できている。もし、マルチプレイヤーモードで描画するフレーム数を増やして有利に立ち回りたいのであれば、高プリセットを選択するのも1つの手だ。

 一方のNitro 5は、Helios 500ほどの高画質は得られないものの、それでも低プリセットであれば1920×1080ドットで満足のいくプレーが可能。画質を少しでも高めたいというのであれば、解像度を1600×900ドットに落としてもよいだろう。ただ、Nitro 5ではDirectX 12よりも、最小フレームレートが高くなる傾向が出るDirectX 11のほうが現実的な選択肢ではないだろうか。

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