米マイクロソフトは、数日前から一部報道されていたWindows 10向けウェブブラウザー「Microsoft Edge」をChromiumベースに移行する件について、同社ブログで公式に発表した。
Microsoft Edgeは、Internet Explorer(IE)の後継として、Windows 10向けに提供されているが、搭載されるレンダリングエンジンをIE時代のTridentからEdgeHTMLに変更。IE時代に積み上げられた後方互換性などを整理し、モダンで高速なウェブブラウザーに生まれ変わることを目指していた。
一方で、スマートフォンの普及など環境が変化する中、マイクロソフト単独での継続した開発が困難と判断したと考えられる。また、ARMベースのデバイスを推進していく上でも、より適切と判断したことを示唆している。
Chromium Projectで開発されているレンダリングエンジン、BlinkはChromeをはじめ、Operaなどで採用。Androidスマホも含めると、世界で最も広く利用されていると言える。また、そもそもAndroid向けEdgeはすでにBlinkを用いている。
マイクロソフトは、2019年の早い時期にもChromiumベースのプレビュー版を提供する。Chromium Projectへの貢献についても約束している。