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正確な定位と音場の広さが魅力的なイヤホン

魔法びんのサーモスが手掛けた「VECLOS」高級イヤホンを聴き比べ

2018年12月25日 17時00分更新

文● 近藤克己 編集●ASCII

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優劣よりは個性で選べる4モデル、ベストマッチのジャンルは?

 ここでちょっと余談。筆者は年の離れた姉がいたので、小学生の頃からクイーンやキッス、ビートルズなどの洋楽に触れてきた。小学校の高学年になって、初めてギターを触ったあとは、吉田拓郎やかぐや姫などのフォークに目覚め、中学校時代は周囲の影響で聖子ちゃんや明菜ちゃんを聴くようになった。しかし、高校入学後にバンドを組んだら、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルなど、ハードロックにかぶれる……というように、とても節操のない音楽人生を歩んできた。

 つまり、様々な種類の音楽を楽しみたいという欲求がある。イヤホンを選ぶ際には、どんなジャンルに合った傾向があるのかは気になる点だ。という前提を踏まえつつ、各機種の音の傾向や特徴などを探っていきたい。

チタンモデルはシックな印象だ。

 それでは、最上位モデルのEPT-700から順に試聴してみよう。

 ほかのVECLOS製品と同様に雑味がない音だ。それでいてチタンモデル特有のまろやかで伸びやかな音が特徴となっている。デュアルドライバーということで再生レンジにもゆとりがある。音量を上げても破綻がなく、低音から高音までバランスのとれた音を聴かせてくれた。「ワイドレンジで、音に厚みがある」という表現がぴったりの機種だ。

 ハードロックを聴いてみると、バスドラとベースの重低音が脳髄に響き、ギターソロではハムバッカーのメロウなディストーションサウンドがつぶれずに、一音一音分解されて聴こえる。音の角が立っていないので、ロックを長時間聴いていても疲れない。さすがハイエンドモデルと言えそうだ。

 EPT-500は、チタン筐体のまろやかなサウンドはそのままだが、シングルドライバーになるぶん、より軽やかな傾向になる点が特徴だ。J-POPなどのポップスを気軽に聴きたいときによく合う。ボーカルがよく前に出てくるので、シンプルな伴奏の前で歌う、ジャズボーカルを聴くにもいいだろう。3ピースのジャズボーカル曲を聴いてみたが、音の定位感がはっきりと感じられてが楽しい。まるで目の前に歌手がいるようだ。

ステンレスモデルはブラックで精悍な印象。

 EPS-700は、「音の厚み」とハッキリとした「輪郭」の共存がお好みならぴったりだ。ステンレス製筐体ならではのアタック感と、デュアルドライバーによる音の厚みによって、アップテンポで疾走感のある女性ボーカルの曲にはよく合う。バックバンドの重厚な演奏に、女性ボーカルがかぶさっても、声が決して負けることはない。逆に澄んだ高音が明瞭な輪郭を伴って前に出てくる。例えば、最近の深夜アニメの主題歌・挿入歌をメインに聴く人には適しているのではないだろうか。

 EPS-500は、VECLOSのイヤホンの中では、もっともライトな感覚で聴けるモデルだ。ステンレス筐体とシングルドライバーの組み合わせによるサウンドは、輪郭が立っていて、澄んだ音色になるのが特徴。長時間聴いても邪魔にならない、軽い聴き心地は、イージーリスニングや昭和歌謡をBGM的に聞きながら、作業に打ち込む場合などに合いそうだ。また、アコースティック・デュオのようなシンプルな曲の「美しいハーモニー」が最も心地良く響くモデルだと思えた。入っている音が、シンプルであるからこそ、ハーモニーの息遣いが耳元で感じられ、広い音場に身をゆだねることができるのである。

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