第3回 日本のスマホ利用者を狙う悪意の中身を知ろう
フィッシング詐欺への備えと対策は日本語・宛先・公式・鍵マーク!?
2018年11月28日 09時00分更新
日本語の著しい誤り、個人情報の記載がない、公式に同じ情報がない、アドレスバーに鍵マークがない……これらはフィッシング詐欺の可能性があります。
フィッシング詐欺を見破るコツ
偽のWebサイト(フィッシングサイト)に誘導するためのメッセージ、あるいはフィッシングサイトそのものに遭遇したときはどのようにふるまえばよいのでしょう? これまでシリーズとして、「そもそもフィッシング詐欺とは何か」また「フィッシング詐欺の代表例」を紹介してきました。今回は最終回として、フィッシング詐欺を見破るためのコツ・注意点を紹介します。
その1:日本語に誤りはありませんか?
フィッシング詐欺は海外で生まれたものだと第1回でお伝えしましたが、メッセージやフィッシングサイトも海外で送信・作成されたものが少なくありません。れっきとした企業・団体からのメール・SMSにもかかわらず、「怪しい日本語」だったときはフィッシング詐欺を疑うべきです。
その2:本当にあなた宛ですか?
多くの場合、詐欺を仕掛ける側はあなたのメールアドレスもしくは電話番号しか知りません。しかし、本物の企業・団体がアカウント情報の変更や商品購入の確認を送信する際は、当然あなたの氏名やID(購入確認ならば住所その他)を記載するはずです。メッセージに記載されている個人情報があまりにも少ない場合もフィッシング詐欺の可能性があります。
その3:公式にも同じ情報がありますか?
企業・団体がユーザーにアカウント情報変更などを求める際は、大抵公式サイトにもお知らせが掲載されます。メッセージ内に記載されているURLをクリックする前に公式サイトに訪れ、同じ情報があるか確認しましょう。わかりにくい場合は、同じく公式サイトから問い合わせ電話番号やメールアドレスを確認したうえで質問するとよいでしょう。
その4:アドレスバーに鍵マークがありますか?
Webサイトに誘導された後でも、そこが正しい場所か確認する方法は存在します。ブラウザのアドレスバーを見てみましょう。個人情報を入力するためのページを開いた場合、アドレスバーの最も左側に「鍵のマーク」が表示されます。これは通信が暗号化されている印です。この仕組みを使うには第三者機関との契約が必要なため、たどり着いたページが公式か否かの目安の1つになるのです。この鍵マークがない場合は決して個人情報を入力してはいけません。ただし、最近は鍵マークが付いたフィッシングサイトも存在しますので、注意してください。
慌てて操作はNG! まずは冷静にチェック
これらの対策は、「ショッキングな内容のメッセージに動揺して、慌ててスマートフォンを操作しないこと」が大前提となります。まずは冷静になることが、フィッシング詐欺を退ける第一歩です。

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