デルのQHD(2560×1440ドット)解像度の27型ディスプレー「S2719DGF」は、オーバークロック時で155Hzという高リフレッシュレートを実現するゲーミングモデルだ。さらに、応答速度が1msとなっており、アクション性の高いゲームにおいて重要視されるタイムラグもほとんどない。
前回は、狭額縁デザインやピボット機能といった外観を中心に紹介したが、今回は実際に使ってみたうえでのレポートをしていく。
ゲームに最適な応答速度1msと高リフレッシュレート
S2719DGFはTNパネルを採用し、低い応答速度と高いリフレッシュレートを実現している。静止画を観る場合は視野角などに優れたIPSパネルのほうが向いているが、ゲームプレーにおいて重要なのはやはり反応速度。そもそもIPSパネルの視野角は上下左右178度で、S2719DGFに搭載されているTNパネルは上下170度、左右160度となっておりそこまで大きく差があるわけではない。それならコンマレベルの描画の速さが(ゲーム内の)生死を分ける反応速度を重要視すべきだ。
実際に使ってみた感想だが、さすがに「1msだから速い!」や「リフレッシュレートが高いから生き延びられた!」とパッとわかることではないので、間接的なものになってしまうが、ちらつきが低減されるため、目の疲れが圧倒的に違った。数字で表されている部分は確実に恩恵をうけるうえ、長時間プレーしても目がラクというのは本当にうれしい。
さらにAMD FreeSync対応に対応しており、AMD製のグラフィクスチップを使用していればGPUとディスプレーの描画のズレを軽減してくれるため、より滑らかな描画が堪能できる。
また、デルの「プレミアム パネル交換」サービスも注目したい。これは、画面上に1つでもドット抜けがあった場合、保証期間内であれば無償で代替品と交換してくれるというものだ。ゲームプレー以前に、映像を楽しむからにはとてもありがたいサービスである。
ゲーミングプロファイルを自在に変更し勝利を目指す
一口にゲームといっても、様々なジャンルがある。「S2719DGF」では、ジャンルに合わせた画質が「FPS」、「RTS」、「RPG」と3種類プリセットされている。さらに、自分好みのプロファイルを作成し登録することも可能だ。これらの切り替えはメニューから簡単にできる。
メニューでは、ゲームジャンルに向いた画質切り替えのほか、オーバークロックやFreesyncのオン/オフ、応答時間、色相など様々な調整ができるので、ゲームタイトルの雰囲気に合わせるといったこともできるだろう。
このように、S2719DGFは応答速度1msと高リフレッシュレートのディスプレーのため、FPSや格闘ゲームではかなり活躍してくれるはずだ。また、高リフレッシュレートは目の疲れを軽減してくれるのもありがたい。ゲーマーならぜひとも選びたい1台だ。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | S2719DGF |
ディスプレーサイズ | 27型 |
液晶パネル | TN方式 |
解像度 | 2560×1440ドット |
視野角 | 垂直170度、水平160度 |
輝度 | 350cd/m2 |
ダイナミックコントラスト比 | 800万:1 |
コントラスト比 | 1000:1 |
入力端子 | HDMI 1.4×1、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.2×1 |
インタフェース | 音声ライン出力×1、ヘッドホン出力×1,USB 3.0アップストリーム×1、USB 3.0×4 |
サイズ/重量 | W611.6×奥行184.4×高さ394.8mm/約6.05kg(スタンドとケーブル含む) |
付属品 | HDMIケーブル、SuperSpeed USBケーブルなど |
直販価格 | 5万2898円 |