ディスプレーが美しくなっただけでなく
CPUは超省電力タイプでバッテリーは長持ち
ディスプレーが美しくなっているのは一目瞭然。Retinaディスプレーの解像度だけでなく、従来のモデルと比べて48%多い色を再現できるようになっているためだ。1週間もすれば慣れてしまうものの、綺麗であるに越したことはない。
CPUには第8世代のIntel Core i5プロセッサを採用。超省電力タイプになったので、処理能力が気になるところだったがまったく問題なし。あえて画像や動画編集といった重い作業をしない限り、それほど遅いとは感じないだろう。
それでも、ベンチマークアプリなどを動かすと発熱し、冷却ファンが稼働することもある。しかし、ファンの音はとても静かなので、あまり気にならなかった。
ハイエンドのMacBook Proで実現してきた機能を搭載しつつ、MacBook Airらしい進化も果たし、期待以上のノートPCに仕上がっていた。悩ましいのが、価格だろう。ストレージが128GB SSD、メモリーが8GBの基本モデルで、13万4800円(税別)とお高いのだ。すると、13.3インチMacBook ProのTouch IDなしモデルの14万2800円(税別)に近くなってしまう。サイズもほぼ同じだ。その代わり、0.12kg重くなり、稼働時間も2時間減ってしまう。
ゴールドカラーに興味がある、「Air」が好き、そして新しい物好きであるなら、新MacBook Airをオススメしたい。超省電力タイプCPUだが、普段の作業は問題なくできるし、その分バッテリー稼働時間も12時間と長い。MacBook ProのTouch ID(タッチバー)付きモデルは19万8800円(税別)とさらに高いので、Touch IDでセキュリティを固めたい人にも最適。
モノとしてクオリティが高く格好いいのはいつものこと。あまり値下がりするものでもないので、物欲が反応したなら早めに清水の舞台から飛び降りてはいかがだろうか。筆者も半分、落ちかけている状態だ。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。