6畳間で100インチのモバイルプロジェクター
「Nebula Capsule」を衝動買い
過去ただの一度も据え置き型の大きなプロジェクターは買ったことがない筆者だが、冒頭に「モバイル」という単語がついた場合、過去何度も過ちを犯している。今回はたまたま家族と二子玉にランチに出かけた後、そばの蔦屋家電でデモしていたAnkerの「Nebula Capsule」というモバイルプロジェクターに目が釘付けになってしまった。
そしてもう1台、発売されたばかりという新モデルの「Nebula Capsule Pro」という5000円ほど値段が高い新製品もあるという。お店のお兄さんに聞いたところ、Proモデルのほうはプロジェクターが数値的に1.5倍ほど明るく、メモリー容量も2倍近く大きいとのこと。筆者はもちろん、Proモデル狙いの衝動買い体制だった。
ところが、新モデルのほうは来週入荷とのこと。“衝動買い命”の筆者としてはこれはあり得ない。「今回は縁が無かった」ということで、切り替えの早い筆者はすぐにNebula Capsuleのことを忘れていた。
ところが、いろいろ新しいガジェットを教えてくれるFacebook友達が、実は最初のモデルの「Nebula Capsule」ならすでに持っていて安価で譲ってくれるという。チャットの途中で速攻衝動買いをした。送られてきたのが今回ご紹介する製品だ。
昨今、モバイルプロジェクターは数多いが、Nebula Capsuleの最大の特徴はAndroid 7.1を搭載していること。スマホと異なるのは、液晶画面をもっていないこと。また、文字入力のためのソフトウェアキーボードは搭載されてはいるが、プロジェクションされた画面上でのカーソルキーでの入力となる。
Wi-FiとBluetoothを備え、液晶画面の代わりに壁やスクリーンにプロジェクションされた画面を表示装置として利用し、付属の専用リモコンやアプリ「Capsule Control」を導入したスマホをマウスや文字入力装置として使用する。
プロジェクターの解像度はよくある854×480画素、明るさは100ANSIルーメンだ。円筒形の本体にスピーカーを内蔵し、単独でBluetoothスピーカーとしても機能する。
本体天板に電源オンオフスイッチ、音量大小ボタン、Bluetoothボタン、側面にフォーカス調整のダイヤルを備え、レンズの反対面の上部には専用リモコンの受信ポート、下部にmicroUSBポートとHDMI入力ポートがある。
microUSBポートは、充電ポートだけではなくストレージポートにもなる。付属のOTGケーブル経由で一般的なUSBストレージを接続可能だ。もちろん、昨今よく見かけるパソコンとスマホのデータ共有を実現したmicroUSBとUSB Type-Aの両方のプラグをもつUSBメモリーなら、OTGケーブル無しでの直挿しも可能だ。
Amazonの「Fire TV Stick」のリモコンによく似た専用リモコンでメニュー選択やほとんどのアプリの画面コントロールが可能だ。そして底面には一般的な三脚穴があり、Nebula Capsuleでの投影位置を上げたい場合などに三脚を利用することで、極めて簡単に対応できる。
Nebula Capsuleの初期設定は、電源をオンにして、壁などにプロジェクションされるガイドに従って付属のリモコンで行えば、すぐに終わってしまう。初期設定が終わればホーム画面が表示される。付属のリモコンでメニュー間を移動し、メニュー選択や設定の追加、変更作業などもできる。
さて、ご承知のとおり今回ご紹介するNebula Capsuleは、投影画面との距離間隔に応じて最大100インチクラスまでの画面が表示できる。しかし、解像度は854×480画素なので、日常でハイクオリティーな4K映像などを見慣れたユーザーには不満が残るだろう。しかし、テキスト表示ではなくビデオ動画などの映像であれば、十分鑑賞に鑑賞にたえられそうだと判断し、実際に筆者宅の6畳弱の部屋で部屋の明るさを変えながら、さまざまなコンテンツをプロジェクションしてみた。
実は、筆者宅には常時室内にペットのワンコが自由にウロウロしている。先ほどからどうもNebula Capsuleの光源に興味津々で覗き込んだり周囲をうろつくので、まずは出窓に上げて座らせてからのテストスタートとなった。

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