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新機能対応ゲーム登場前でも、存分に威力を発揮する

高解像度ほど威力を発揮、RTX 2080 Ti搭載PCは快適ゲームプレーに死角なし!

2018年10月26日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

提供: ユニットコム

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新機能で今まで以上にリアルで美しい表示が可能となるRTX 20シリーズ

 まずは、RTX 20シリーズで新しく追加された「Tensorコア」と「RTコア」について少し説明しておこう。

 Tensorコアはディープラーニングに使用する。ディープラーニングは、十分なデータを学習させることで自動的に特徴を抽出できるもので、AI機能などとして多くの分野で応用されている技術だ。少し前に話題となった囲碁の「AlphaGo」でも使われていたし、より身近なものでは自動車の自動運転、音声や画像認識、翻訳などで活用されているといえば、触れたことがあるという人も多いだろう。

 ゲームにおいては、画像処認識・処理で応用される。具体的にはジャギー(ガタガタに表示される線)を緩和するアンチエイリアス機能の「DLSS」(Deep Learning Super Sampling)で、ゲームタイトルごとに学習させたデータを用いれば、より自然で滑らかなアンチエイリアスを実現できるのが特徴だ。

 従来の方法では画質を重視すれば表示が重たくなり、軽さを重視すればジャギーが目立つといったトレードオフな関係になっていたが、DLSSではタイトルごとに最適な方法が選択されるため、高画質と軽さを両立できるというメリットがある。

ゲーム設定内でアンチエイリアスの方法を変更できるが、対応タイトルであれば、ここでDLSSが選べるようになるハズだ

NGXの機能のひとつ、「Inpainting」。欠損した画像の部分補完などでその威力を発揮する

 RTコアは、リアルタイムレイトレーシングを実現してくれるものだ。GPUを使ったゲーム画面は点光源を基本として光の反射などを計算して描画しているが、レイトレーシングでは、視点を元にどこの光が届くのかを計算し、描画するという点が異なっている。

 この差がよくわかるのが、オブジェクトへの映り込みだろう。一般的なゲームでは車のボンネットがいくら美しくても、近くを通る人が映り込まないといったことが起こるが、レイトレーシングなら、こういった人の映り込みまで表現できるようになるわけだ。また、点光源ではなくなるため、影も周囲からの反射を考慮した柔らかな表現となる。

 今まではいくらリアルに近い表示が可能だといっても、ところどころウソの混じった「ゲーム画面」だったのだが、リアルタイムレイトレーシングが可能になると、より現実に近い、まるで映画を観ているかのような画面表示も可能になるだろう。

 より詳しい技術的な話を知りたければ、加藤勝明氏の「Turingコアの構造も謎の指標「RTX-OPS」の計算方法も明らかに!徐々に見えてきたGeForce RTX 20シリーズの全貌」や、大原雄介氏の「Turingのダイ写真で考えるGeForce RTXシリーズの構造 NVIDIA GPUロードマップ」といった記事をチェックしてみるといい。

 TensorコアやRTコアを使った描画は魅力的だが、当然ながら対応するタイトルでしか利用できない。残念ながらこれらに対応するものはまだ登場していないため、「LEVEL-R037-i7K-XYR [Windows 10 Home]を買えば今すぐに試せるといった状況ではないが、対応を予定しているタイトルは数多い。アップデートなどで使えるようになったとき、すぐにでも試したいというのであれば、今から準備しておくのも悪くない。

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