Windows情報局ななふぉ出張所 第126回
画面つきスマートスピーカー「Echo Show」ついに日本発売へ:
アマゾンEcho最大の強みは「5つ星レビュー」か
2018年10月16日 09時00分更新
■アマゾンの最大の強みは「5つ星レビュー」か
スマートディスプレーの今後のねらいは、家庭内のハブとなる存在です。スマート家電を個人のスマホではなく、家族で共有するスマートディスプレーにつなぎ、音声で家中の家電を操作するという世界観です。Echo Showはこのためのハブ機能を搭載しています。
アマゾンではAlexa対応のスマート家電を増やすべく、必要な部品をキット化した「Alexa Connect Kit」をメーカーに販売。また、タブレットやテレビのメーカーにはEcho Showのようなモードに対応させる「Smart Screen SDK」を提供しています。
これらはどれもグーグルの動きに対抗した形です。
中でもアマゾンが強みとしているのは、アマゾンのECサイト上でつけられた「レビュー」です。特に4つ星や5つ星といった高評価レビューの数は、最重要の社内指標として意識していることが節々から伝わってきます。
2017年に初めてEchoを日本で発売した際には、拙速な展開で低評価がつくことを避けるべく「招待制」の販売を採用しました。結果、発売から1年でEchoには2300件以上の5つ星レビューがついたといいます。
最近アマゾンはニューヨークに4つ星以上の商品を並べた実店舗「Amazon 4-Star」もオープンしています。ベルリンのIFAで開催した基調講演では、Alexa担当副社長が最も気に入っているというカスタマーレビューを読みあげる場面もありました。
クチコミの重要性がどんどん高まる一方、商品によっては業者による「やらせ」が疑われるようなレビューの問題も指摘されています。この点はアマゾンにも対策強化を期待したいところですが、Echoシリーズについた多数の高評価レビューの存在はアマゾンにとって大きな強みといえそうです。
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