日本HPは9月11日、小売業やサービス業での顧客体験を向上させるための新たなポートフォリオとして、「HP Engane(エンゲージ)」を発表した。9月20日から同社代理店を通じて販売する。
HP Engageは「HP Device as a Service」に対応予定としている。このサービスを導入することでIT部門における管理やサポートなどの業務負担を軽減できるほか、分析とプロアクティブ機能により、デバイスの潜在的な問題やセキュリティー上のリスクを発見・対処できるという。
HP Engage Go Convertible Systemは、固定POS端末としてもモバイルPOSとしても利用可能なドッキングステーションを備えたソリューション。接客カウンターでもカウンターから離れた場所でも、迅速な在庫確認や売り上げ確認、決済を可能にしている。自己修復BIOS、ドックからの盗難を防止する新しいタブレットロック機能「HP Smart Dock」、オプションの指紋リーダーまたはNFCリーダーによる2要素認証により、顧客や企業の情報を保護するという。そのほか、Windows 10と第7世代インテル コア プロセッサーを搭載。
モバイルPOS「HP Engage Go Mobile System」はセキュリティーや耐久性を持つ。最大13時間のバッテリー駆動時間と、「HP Fast Charge」を備えることでわずか30分で50%まで充電可能となり、店舗や特設会場、宅配などの用途にも活用できるという。
HP Engage Flex Pro Modular SystemとHP Engage Flex Pro-C Modular Systemは、セキュリティーを強化したモジュラー型POSシステム。店舗からバックオフィスまでの様々な業務を柔軟に管理でき、厳しい環境に対応するパフォーマンスを備えている。豊富なインターフェースによる高い拡張性、グラフィックスボード、追加のネットワーク機能、アクセサリオプションの組み合わせによって、POSソリューションやビデオ監視システム、組み込みコントローラー、デジタルサイネージなどに使用できるとのこと。
両製品にはハードウェアによる自己修復保護機能「HP Sure Start Gen4」も備わっている。「HP Manageability Integration Kit」でOS全体にわたってシステムを管理し、「HP Sure Run」で重要なOSプロセスを維持し、「HP Sure Recover」でネットワークを通じてイメージを回復することが可能。
さらに、Windows 10や、第8世代インテル コア プロセッサー、インテル Optane メモリーなども搭載。インテルOptane SSD、SATAまたはM.2などのストレージオプションをHP Engage Flex Pro Modular Systemについては最大5基、HP Engage Flex Pro-C Modular Systemについては4基まで搭載可能としている。
HP Engage One All-in-One Systemは「HP ElitePOS」の名称を変更してリニューアルしたPOSシステム。各種周辺機器とともに様々なスタイルの設置が可能。本製品に搭載された自己修復BIOSとファームウェアにより、マルウェアなど悪意のある攻撃からデータやデバイス、顧客を保護する。本製品だけは現在販売中とのこと。