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働き方を変えたいならシャープの4K BIG PAD 第2回

ザハ設計事務所も選んだ1台~導入事例・首都大学東京編

建築家の卵を育てるには4K BIG PADの"紙の書き味=Pen-On-Paper"が効果的だった

2018年09月27日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●村山剛史/アスキー編集部

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講義における4Kのメリットを解説する木下氏。表示しているのは、70年以上前に建てられた木造建築の傑作「前川國男邸」の図面

試用してわかった4K BIG PADを選ぶ価値
導入するとわかる使い勝手のよさ

 そもそもなぜ4K BIG PAD<PN-L705H>を導入するに至ったのか。これについても木下氏に話を聞いた。

 「学生の図面を表示するのに、以前はプロジェクタータイプの製品を使っていました。超短焦点型のプロジェクターで図面をホワイトボードに投影するタイプの製品だったのですが、ピントが頻繁にずれる、室内を暗くしないと見えないといった不満点がありました」(木下氏)。また、可搬性が低く、収納場所からプロジェクターを運んで設置するまでが一苦労だった。そこで早急に代替品を……と検討が始まったという。

 希望していたのはプロジェクターを使わない電子黒板。いくつか候補をピックアップして検討した。しかし、一部の製品は利用にあたり特定のアカウントを取得して年単位で使用料を支払うサブスクリプション契約が必要だったが、「年度をまたぐ契約は困難」という公立大学故の予算的制約によって候補から消えた。そして絞られた製品を確認するため、木下氏は各メーカーのショールームを訪れ、各製品の使用感を確かめた。

 まずチェックしたのは精細感。解像度が低いと、斜めに引かれた直線がギザギザに見えてしまう。「図面を表示することを考えれば、4K解像度は必須だと感じました」と木下氏。

大画面でも斜め線や曲線が滑らかに表示されるのは4K解像度ならではのメリット

 また講義では、表示された図面を拡大表示することはもちろん、図面上の線を強調するために色を書きそえることもある。ただし、その線が1mm幅程度の極細であることも珍しくないため、その線を強調するための色も同じく極細で書きそえる必要がある。さらに、そういった繊細な筆使いを達成するためには、“線を引くためにペンを滑らせた場所と、実際に描写される線の位置がズレないこと”、つまり視差の少なさも重要視された。

設計図に線を書き込む木下氏。講義では、図面上の極細線と同等の細かい書き込みが必須。4K BIG PAD<PN-L705H>の「静電容量方式+ダイレクトボンディング」が活きる場面の1つだ

 その結果、4Kの“高精細”および思い通りの箇所に線を引ける“視差の少なさ”、加えてITリテラシーの有無に関わらず利用できる高い操作性を備えた電子黒板がマストという結論に至った。

 そして最終的に木下氏が選んだのは、ディスプレイ部に「静電容量方式+ダイレクトボンディング」を採用した4K BIG PAD<PN-L705H>というわけだ。「実際に触ってみると、手書きで図面を作成することに慣れた人間にとっても紙の感覚を失わずに扱える使い勝手でした」と、木下氏は4K BIG PAD<PN-L705H>を高く評価した。また、「講義中に画面を操作したときにヒジが当たって誤動作しないのもありがたいですね」とのこと。

コラム:BIG PADの使い勝手は海外でも高い評価

 上記で木下氏が高く評価している4K BIG PAD<PN-L705H>の「書き味」。“ミスターBIG PAD”ことシャープ株式会社 ビジュアルソリューション事業部 商品企画部の中村雅一氏曰く、「静電容量方式とダイレクトボンディングを採用したタッチパネルの書き味は、書き手の素早いペン捌きや指捌きにも追随する快適さをもたらします」。実際、シャープは海外でこの高い書き味を“Pen-On-Paper”と呼称している。「大画面の製品ほど、書き味の再現や調整は難しくなるものですが、シャープは長い経験と技術を持っていますので、その点については一日の長があります」(中村氏)。

 また今回、首都大学東京の建築学科へ取材することを中村氏に話したところ、“建築つながり”で、とある事を教えてくれた。

 中村氏によれば、ロンドンの「ザハ・ハディド設計事務所(Zaha Hadid Architects)」)でも70V型の4K BIG PAD<PN-L705H>が導入され、会議やデザインのレビューといった実務で活用されているという。ザハ・ハディド氏といえば、新国立競技場のほか、世界中でさまざまな建物のデザインを手がけた著名な現代建築家だ(2016年没)。そんなザハ・ハディド氏の事務所で実務に使われるほど、建築と4K BIG PADとの相性はベストマッチということになるだろう。

ザハ・ハディド設計事務所(Zaha Hadid Architects)」にて活用されている4K BIG PAD<PN-L705H>。曲面を多用した設計が特徴ということもあり、4Kの高精細な画面表示が必須なのだろう

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