昔、筆者も愛用していたPDA「PSION」のレジェンドたちが関わっているというPLANET COMPUTERS社の「GEMINI PDA」が、クラウドファンディングで資金調達を始めたのは昨年の初めごろだっただろうか。
Indiegogoでのバッキングのタイミングを逃した筆者がGEMINI PDAを手に入れたのは2018年の初めだった。そして3月には早速、今回の主題である「GEMINI EXTERNAL CAMERA MODULE」(以降カメラオプションと記述)を発注した。
ややこしいネーミングが付けられているが、簡単に言ってしまえば、ネットミーティング用などの内部カメラのみで、外部カメラを搭載せずに出荷したGEMINI PDA専用の「後付け外部カメラ組み立てユニット」のことだ。取り付けと組み立て作業は、もちろんGEMINI PDAを手に入れたユーザー自身が行うこととなる。俗に言うCSU(Customer Setup Unit)だ。
最初から外部カメラを標準搭載した形で出荷しなかったのには、さまざまな理由が考えられそうだ。物理的なキーボードレスが当たり前のスマホ&タブレット時代、やはりキーボードが最大の特徴である往年のPDAライクな商品だけに、外部カメラの是非はなかなか正解の見つからない課題だったと想像できる。
まあ、いずれにせよオプション提供という形で発表されたので、筆者のような本体だけをすでに所有しているユーザーにもラッキーだった。しかし、筆者の個人的な最大の問題は、3月に発注したカメラオプションの当初出荷予定が3月から連休前、連休後、6月初め、7月初め……と、毎月のようにどんどん遅延したことだった。
あまりのスケジュール遅れに、ついに辛抱できなくなって同社に問い合わせたところ、忘れていたのか、その時点でやっと気が付いたのか、海外通販でよく目にする「来週出荷する」という想定内の返事。そして到着を楽しみにしていたが、相変わらず全く来る気配はなし。
しびれを切らしてまたもや問い合わせると、7月10日ごろ香港から出荷したので10日ほどで着くという。しかし、その後もブツは相変わらず来ない。再度チェックを入れると、なんと香港を出るには出たが、トラッキングできない安価な国際便で配送し、日本到着まで運が悪いと最大50日かかるという超楽しい返事が返ってきた。
そして、最終的には出荷1ヵ月後の8月中旬にやっとブツを受け取った。超簡素な黄色い封筒に入れられたカメラオプションを取り出すと、パッケージのいちばん上に、カメラ取付後、現在のGEMINI PDAに取り付けられているカバーと交換するための「カメラ窓の開いた金属カバー」が見える。

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