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業界人の《ことば》から第308回

銀座ソニーパークで本当にやりたいのはPlayStationやスマホと同じ役割

2018年08月24日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「銀座ソニーパークは、ソニーの新たなプラットフォーム。PlayStationやスマホというプラットフォームの上でアプリが動作するのと同じように、銀座ソニーパークの上で、楽しく、便利で、おもしろいものをパートナーとともに提供する」(ソニー企業の永野大輔社長)

オープン時の自己採点は100点

 Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)が2018年8月9日午後1時、東京・銀座の数寄屋橋交差点に開園した。

 2017年3月31日に営業を終了したソニービルの地上部分を撤去。地上1階部分と地下を残して、「公園」のコンセプトでリニューアルオープンした。

 ソニーの平井一夫会長は、「ソニービルを建て替えるという話がはじまったときに、どうやってソニーらしく建て替えるかということを議論した。チームが様々な意見を出すなかで、パークにしないかという提案があった。これはおもしろいと思った。パークにするには様々なハードルがあったが、それをクリアして実現した」とする。

 プロジェクトを開始したのは2013年。当時の平井一夫社長(現会長)の直轄プロジェクトとしてスタートしたが当初の名称は、「ソニービル建て替えプロジェクト」だった。だが、公園を作るというアイデアが生まれたことで、「銀座ソニーパークプロジェクト」へと変更。「2020年に向けて建設ラッシュが続くなかで、ソニーは、あえて建てないことを選んだ。そこがソニーらしいところ」と、ソニー企業の永野大輔社長は笑う。

 そして、「思い描いたものは徹底的にやり込んだ。その結果、思い描いた以上のものができあがった。ソニーが公園を作るとこうなるという、遊び心が満載。銀座ソニーパークのオープン時の自己採点は100点」と自信をみせる。

 1966年にオープンしたソニービルは、ソニー創業者である盛田昭夫氏が「銀座の庭」と呼び、街との共生を図った。角地に「ソニースクエア」を設け、ソニービルのオープン以来、様々なイベントを開催し、銀座の街を盛り上げてきた。その考え方を現代風にしたのが銀座ソニーパークというわけだ。

銀座ソニーパーク

 約707平方メートルの地上部には、世界各地から集めた特別な植物が植えられており、すべて購入が可能になっている。だが、これらの植物は大きかったり、日本固有のものではなかったりするため、スタッフが購入希望者の自宅を確認し、植物の栽培に適した環境と認めた場合にだけ販売するという。植物が購入されるたびに公園の表情が変わることになる。

 地上部分にはTOKYO FMのサテライトスタジオや、季節限定の「トラヤカフェ・あんスタンド」がオープン。地下部分には、ミシュラン星を獲得した飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」、16種類のクラフトビールを楽しめる新コンセプトデリの「“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY」が出店。コンビニエンスストアをコンセプトにした「THE CONVENI」では、オリジナルTシャツなどをペットボトルや缶に入れて、冷蔵庫のなかに展示して販売するユニークな手法を採用している。見た目はコンビニだが、オリジナルグッズが満載のコンセプトショップになっている。

 そのほか、当日まで出演アーティストが知らされないライブ会場や、レンタルシューズを借りて気軽に楽しめるローラースケート場もある。

「トラヤカフェ・あんスタンド」がオープン
ミシュラン星を獲得した飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」
オリジナルTシャツなどをペットボトルや缶に入れて、冷蔵庫のなかに展示して販売おにぎりの形をしたタオルも販売
オープン日には東京スカパラダイスオーケストラが盛り上げた

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