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業界人の《ことば》から第307回

NECPCの品質が実現不可能なレベルまで上がっていた

2018年08月16日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「NECPCは秘密兵器。NECPCが持つノウハウを世界に展開していきたい」(NECパーソナルコンピュータ社長兼レノボ・ジャパン社長のデビット・ベネット氏)

品質のこだわりとサービス体制が秘密兵器

 2018年5月16日付けで、NECパーソナルコンピュータ(NECPC)の代表取締役執行役員社長、レノボ・ジャパンの代表取締役社長、そして、Lenovo Groupグローバル バイスプレジデントに就任したデビット・ベネット氏。

 7月20日に開いた最初の会見で「2020年には、レノボ製品の1日修理の比率を95%まで引き上げたい」とした。

 社長就任後の最初の発表を、サービス強化にしたのには理由がある。

 ベネット社長は「新製品の開発には長い時間を要する。就任2ヵ月の私が、こんなにすごい新製品を出した、といっても説得力に欠ける」と冗談交じりに笑うが、本音は別のところにある。

 「就任してから、NECPCの米沢事業場と群馬事業場を早く訪問したいと思っていた。実際に訪問してみたら、良い意味で驚き、感銘を受けた。それは、品質への徹底したこだわりだった。たとえば、PC本体の品質を高めるこだわりは当然ながら、梱包するダンボールにまでこだわっていた。徹底した品質への取り組みとともに、使い方相談が無料であること、さらには、米沢事業場では最短納期3日間を実現しており、群馬事業場では24時間以内の修理率が98%以上になっていることにも驚いた。これは世界全体を見ても例がない仕組みであり、NECレノボグループが持つユニークな強みであると感じた」と語り、「レノボ製品の1日修理の比率を95%まで引き上げることは難しいターゲットではあるが、努力をすれば、できるのではないかと考えた。そこで、私からぜひやってみたいと提案した」と、経緯を明かす。

米沢事業場
ThinkPadのダンボールには「米沢生産」の文字が

 1日修理の定義は、保証期間中の製品が対象で、群馬サービスセンターに入庫、修理を完了し、出荷するまでの時間を指している。現在、レノボ製品の1日修理の比率は80%台であり、これを引き上げることになる。

 ベネット社長が自らの目で見た結果、最大の強みと感じたのが品質へのこだわりだったわけで、強みをいち早く生かすのが、レノボ製品の1日修理の比率を95%まで引き上げることだった。だからこそ、最初の発表をサービス強化にしたといえる。

 「他社であればこれは不可能であるが、われわれはすでにNECPCの製品で達成した実績がある。2020年に95%という数字は達成可能である」と、自信を見せる。

 ベネット社長は会見のなかで、「NECPCは秘密兵器」と表現した。品質へのこだわりと、それをベースにして実現しているサービス体制は、ベネット社長の目には、まさに秘密兵器に映った。

 「日本人の目からみたら普通でも、外国人の目からみたらすごいこと。米沢事業場を訪問したときに、『みなさんがやっていることは、もっと自慢して良いものなんですよ』と思わず言ってしまった」と、エピソードを明かす。

 秘密兵器はすでに、レノボグループに伝搬している。

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