サムスン電子は8月9日にニューヨークで行なわれたGalaxy Note9の発表会に合わせ、新しいスマートウォッチ「Galaxy Watch」3モデルと、BixbyをAIエンジンに持つホームスピーカー「Galaxy Home」を発表しました。
Galaxy Watchは従来から販売している「Gear」シリーズのアップグレードモデルです。円形のベゼルを採用し、Tizen OSで動き、AndroidとiOSに対応するなど従来モデルと基本機能は変わりません。モデルは2サイズ3モデルを用意。46ミリモデルがシルバー、42モデルがローズゴールドとミッドナイトブラックの2色となります。市販の腕時計のベルトとの交換も可能です。LTE内蔵モデルもあり、世界15か国以上、30ヵ国以上のキャリアがGalaxy Watch内蔵のeSIMに対応するとのことです。
CPUはウェアラブルデバイス用のものを搭載し、1日以上の連続利用が可能、ブース説明員によると4日程度使えるとのこと。文字盤はプリセットの数が増え、個人の好みに応じたカスタマイズ性が高まっています。
Galaxy Watchの新機能といえる1つがスケジュール機能の統合です。「MyDay」という文字盤を選ぶと、予定のある時間の部分が塗りつぶされ、その日の予定の様子が一目でわかります。また直近の予定はその時間の位置に文字で表示されます。
また心拍数などからストレスレベルを計測する機能も搭載されました。睡眠状態の監視も可能で、Galaxy Watchをはめているだけで自分の健康状態を常に把握することができるとのこと。
アプリケーションの利用などは従来のGearシリーズと同様です。ベゼル部分をくるくる回す操作でアプリを選び、画面タッチで起動できます。基本的な使い勝手はGearシリーズの定評あるUIをそのまま採用しています。
本体右には選択と戻るキーを備えているのも従来同様です。耐久性はアメリカの軍レベルのMILスペックに対応し、水泳時にはめていても浸水しない防水性を備えます。
Galaxy Watchは無線充電にも対応します。Galaxy Note9と同時に充電できる、「Wireless Charger Duo」も発売になります。左にGalaxy Note9または無線充電に対応するGalaxyシリーズ、右側にGalaxy Watchを置いて同時にワイヤレス充電が可能です。
さてもう1つのハードウェアの新製品として紹介されたのがAIスピーカー「Galaxy Home」です。本体に8個のスピーカーを備えた高性能・高音質なスピーカーで、3本の足で直立するインテリア性も考えた形状です。
本体上部には音楽再生用のボタンを備えますが、音声コントロールに対応するため触れずに操作することが可能です。また、Galaxyシリーズ搭載の音声AI「Bixby」にも対応。さらにはSmartThingsを採用するサムスンのスマート家電のコントロールも可能とのこと。
スマートフォンでの音声操作を家庭でも簡単にできるほか、高音質なスピーカーとしても利用できます。今回、Spotifyとの提携が発表され、外出中はスマートフォン、帰宅後はGalaxy Homeでそのまま同じ音楽・プレイリストを使えるようになることも発表されました。各社が製品を次々に投入するAIスピーカーに、スマートフォンメーカー1位のサムスン電子がいよいよ本格参入を果たした格好となります。なお発売時期や価格は現時点では未定とのことです。
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