Wright Flyer Live Entertainmentは8月7日、バーチャルYouTuber(以下、VTuber)事業の方針説明会を実施。同時にVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」の提供を発表した。
事業方針の説明には同社代表取締役社長の荒木英士氏が登壇。冒頭で「なりたい自分で、生きていく」を同社のビジョンとして掲げ、なりたい自分で生きていくための事業をしていきたいと表明した。
事業方針としては、「デビュー」「活動・収益化」「コミュニティー拡大」のステージで進めるという。
プロデュースやオーディションでデビュー支援
VTuberデビュー面においては、支援として個人の才能のプロデュースやオーディションでの公募、人気IP(知的財産)のVTuber化支援をするとしている。
プロデュースはアニプレックスと共同で2人組VTuberのデビューが決まっており、オーディションについてはピクシブやバイドゥが開催済み。IPのVTuber化についても、ニトロプラスのマスコットガール「すーぱーそに子」や、人気イラストレーター「葉月ナツ」がデビューしている。
ほかの共同プロデュースパートナーも発表した。
テクノロジー面での支援も必要不可欠であると考え、VTuber専用に設計・施工した自社スタジオを設置。高品質なセルルック3D表現をUE4で実現するパイプライン開発のため、ポリゴン・ピクチュアズとの資本業務提携もしている。
VTuberの収益化を図るライブ配信プラットフォーム「REALITY」
REALITYはVTuberファンとの交流および収益化を支援するプラットフォームだ。スマホアプリではVTuberのライブ視聴ができる。毎日ライブ配信をし、VTuber同士のコラボ配信も実施するという。まずは月間で約60時間配信し、順次拡大していく予定とのこと。
ファンとの交流面ではコメントやギフト機能を用意し、3D着せ替えギフトにも対応。収益化については、配信初日から有償ギフトにより売り上げを獲得できるとしている。プラットフォーム利用の手数料は売上あたり30%で、収益化にあたり条件はない。
サービス開始を記念して出演VTuber応援キャンペーンも実施し、2018年11月末までは手数料0%、3Dモデル制作料0円、売上還元率200%になるとのこと。
プロダクションパートナーはにじさんじ、upd8、ホロライブなどが参画し、今後も続々登場するという。
また2018年秋には、スマホのみで簡単にオリジナルアバターが作成でき、VTuberとしてライブ配信ができるアバタープラットフォームのα版「REALITY Avatar(仮称)」の公開も予定している。
VRMインポートにも対応予定で、自作したオリジナルアバターでもスマホのみで配信ができるという。
音楽レーベル設立でコミュニティーの拡大目指す
事業方針であるコミュニティー拡大への取り組みについては、キングレコードとのVTuber特化型音楽レーベルを設立や、アイディアファクトリーとの乙女向けVTuberのプロデュースなどが決定している。
荒木氏は「現時点で活動している方の多くは特殊なスキルや機材、ノウハウなどをお持ちだと思います。ですがスマホでLINEやInstagramを使うくらいの簡単さで(VTuber配信が)できるようになると、世界がガラッと変わっていくのかな考えています。まずはそういう世界を作っていきたいなと思っています」とコメントしている。