7月20日から全国公開された、細田守監督の劇場版アニメ「未来のミライ」。甘えん坊の男の子“くんちゃん”と、未来からやってきた妹“ミライちゃん”の、ちょっと変わった兄妹の物語である本作の公開に合わせ、7月25日から東京ドームシティ ギャラリー アーモにて「未来のミライ展~時を超える細田守の世界」が開催中だ。
前作「バケモノの子」の公開時に開催された「バケモノの子展」は、東京、大阪、富山でのべ13万人を動員。今回の「未来のミライ展」も「未来のミライ」の原画や美術といった貴重な資料の展示はもちろん、映画の世界観に浸れる仕掛けを用意し、前回を上回る内容になっている。
「未来のミライ展」開幕前日の7月24日、細田監督のほか、オフィシャルサポーターの超特急が登壇し、開会式とプレス向け内覧会が行われた。
「企画段階から要望していた黒い新幹線の座席が作られてて、とてもうれしい」
開会式には主催者として、日本テレビ放送網株式会社 取締執行役員の廣瀬健一氏、東京ドーム 常務執行役員の永田有平氏、ムービック・プロモートサービス 代表取締役の堂下律明氏、KADOKAWA代表取締役専務執行役員の井上伸一郎氏が出席。細田守監督、超特急のメンバーとともにテープカットを行なった。
くんちゃんを連れて登場した細田監督は「映画に加え、立体的な展示として見る機会はなかなかないので、映画を作っているぼくらとしてもおもしろい展示です」と、本イベントの展示を気に入った様子。中でも、黒い新幹線の座席については「最初からこの座席に座ってみたいとお願いしていたので、それが実現できてとてもうれしいです」とコメントした。
「未来のミライ展」のオフィシャルサポーターに就任した超特急のカイ氏(2号車)は「映画の世界に入れるし、原画などには監督からの要望や指示が書かれているのを見て、繊細なシーンはこうして作られたのかと感じました」と展示に感激。他のメンバーも、等身大のミライちゃんや新幹線の座席、プロジェクションマッピングで風景が変わっていく不思議な庭などをオススメポイントとして挙げ、タクヤ氏(4号車)は「異空間にきたかのようでした。今まで超特急なのに電車や新幹線関連のことができてなかったので、オフィシャルサポーターになれて光栄です」と語った。
最後に細田監督から「映画を見てから展示を見ても、展示を見てから映画を見ても、それぞれ別のおもしろさがあると思います。この夏の楽しいイベントとして、「未来のミライ展」を楽しんでいただけたらと思います」との挨拶で開会式が締めくくられた。
映画の世界に浸れる展示と世界観を体験できる仕掛け
開会式の後、プレス向けに会場が公開された。「未来のミライ」の絵コンテや原画の展示や、作品中に登場する舞台を立体化した展示のほか、面白法人カヤックが手がけた仕掛けのある体験展示など、映画を見た人はより深く、見ていない人はその世界観に想像が膨らむ展示が満載。その一部分を紹介しよう。
【未来のミライ展~時を越える細田守の世界】
・会期:7月25日(水)~9月17日(月・祝)
・会場:東京ドームシティ ギャラリー アーモ
・開場時間:10~18時(17時30分最終入場)
『未来のミライ』
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。 ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。 両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。 そんな時、くんちゃんはその庭で自分のことを“お兄ちゃん”と呼ぶ、“未来からやってきた妹、ミライちゃん”と出会います。
ミライちゃんに導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つくんちゃん。 それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。 待ち受けるみたこともない世界。 むかし王子だったと名乗る謎の男や幼い頃の母、そしてある青年との不思議な出会い。 そこで初めて知る様々な「家族の愛」の形。
はたして、くんちゃんが最後にたどり着いた場所とは? ミライちゃんがやってきた本当の理由とは――
・スタッフ・キャスト
監督・脚本・原作:細田 守
作画監督:青山浩行、秦 綾子
美術監督:大森 崇、髙松洋平
音楽:高木正勝
オープニングテーマ:「ミライのテーマ」(歌:山下達郎)
エンディングテーマ:「うたのきしゃ」(歌:山下達郎)
企画・制作:スタジオ地図
上白石萌歌 黒木 華
星野 源 麻生久美子 吉原光夫 宮崎美子
役所広司 / 福山雅治
公式サイト:http://mirai-no-mirai.jp/
7月20日(金)より、全国東宝系にて大ヒット公開中
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