各プロセッサーメーカーのロードマップアップデートが終わったので、久々に用語集に戻ってきた。今週のお題はアスキーのつばさ先生による「5Gってなに? なんでこれにインテルが力を入れてるの?」なかなか鋭い質問だと思います。
ということで、そもそも5Gってなんだ? という話と、なぜ(インテルを含む)多くのメーカーが5Gに突っ走ってるのか? という2つの質問に、順にお答えしよう。
5Gとは第5世代の携帯電話のこと
意外と複雑な移動通信システムの歴史
まずそもそも5Gとはなにか。こちらについてはすでに多くの方がご存知だと思うが、5Gとは「第5世代携帯電話(厳密に言えば第5世代移動通信システム)」を指す略語である。英語で第5世代はFifth(5th) Generationで、この頭文字を取って5Gである。
1G(第1世代)
第5世代というからにはその前の世代も当然あって1G(第1世代)アナログ携帯電話の世代。日本だとNTTがアナログムーバ(当時はデジタルがなかったため単にムーバと呼ばれた)のサービスを1991年に開始したが、これが1G相当である。
ちなみに原則として音声のみで、デジタル通信は考えられていない。ちなみにムーバ以前の1989年から携帯電話のサービスそのものは始まっており、これも1Gに含めることが多い。
2G(第2世代)
通信方式をデジタルにしたもの。1993年にNTTのデジタルムーバや、海外ではGSMという方式がこれに相当する。やはりデータ通信は基本考えてなかったが、一応デジタルムーバだとオプションで9600bpsのモデムをつなげられる機種もあり、実際筆者はこれを使って通信していたことがある。
2.5G(第2.5世代)
国内だとIDO/DDIなどのベンダー(現在はauが吸収合併)が採用していたcdmaOneという方式は、2Gよりもやや新しい通信規格を利用したため、2.5世代相当と呼ばれることもある。こちらもメインは音声通話であるが、オプションで64Kbpsの通信が可能だった。
3G(第3世代)
ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)という団体が定めた、ITU-2000という携帯電話向けの通信規格に沿ったもの。2001年にNTTドコモがFOMA、2002年にauがCDMA 2000としてそれぞれサービスを開始している。
こちらではついにデータ通信についても定められ、FOMAなら384Kbps、CDMA 2000では144Kbpsでのパケット通信がサポートされた。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第887回
PC
AIなしではもはや限界 TSMCが明かすメモリー開発にAIが不可欠となった現実 -
第886回
PC
CFETの足を引っ張るPMOSを救え! imecが提案する新絶縁層と、あえて精度を緩める「Notch Alignment」の妙手 -
第885回
PC
TSMCも次世代「CFET」の全貌を披露! Forksheetスキップの背景と、世界最小6T SRAM実証で見えた2030年への布石 -
第884回
PC
Samsungが次世代CFETの試作に成功! IBMの10万ドル方式に対抗する、量産重視な「一括形成プロセス」のリアリティ -
第883回
PC
TSMCのA16プロセスの詳細が判明! 性能向上の主因はトランジスタではなく裏面電源供給(SPR)にあり? -
第882回
PC
IBMが0.7nmチップの製造に成功! 変態的CFET構造NanoStackの凄みと、あまりに高すぎる製造コストの壁 -
第881回
PC
同一周波数で消費電力18%削減! 進化した「Intel 18A-P」はどこが変わったのか? -
第880回
PC
次世代NVLinkの布石か? TSMCの光電融合技術「COUPE」がもたらすAIサーバーの光接続 -
第879回
PC
なぜAIには「光」が必要なのか? NVIDIAが解説するスケールアップネットワークの低遅延・省電力化戦略 -
第878回
PC
もはや銅配線は限界? 3200Gイーサネット実現に立ちはだかる200GT/秒の壁 -
第877回
PC
「不良品ゼロ」と「水冷NG」の狭間で。ルネサスが明かした車載チップレットSoCのリアル - この連載の一覧へ











