イノベーターの“ゆりかご”となるか
ハイサイ比嘉オススメ、夏のPython学習に効くワンボードマイコン「micro:bit」
2018年07月13日 13時00分更新
Webブラウザー上でブロックを配置していくだけで、プログラミングできる
micro:bitの公式な開発環境としては、「JavaScript Blocks Editor」とMicroPythonの2種類が用意されている(どちらもMITライセンス)。
JavaScript Blocks Editorは、Microsoft MakeCodeをベースに開発されたビジュアルコーディングエディターで、Webブラウザー上で動くバージョンと、Windows 10用アプリ版が用意されている(別途、Android版、iOS版のビジュアルコーディングエディターも配布中)。Webブラウザー版はインストールなどの手間が必要ないものの、ネットワーク環境が必須だ。大勢の生徒が同時にインターネットにつながる環境を用意するのが難しい場合などは、Windows 10用アプリ版を利用した方が確実だろう。
JavaScript Blocks Editorを使ったプログラミングの方法は、「Scratch」のように命令ブロックなどを配置していくというもの。ブロック配置では難しいことを行ないたい場合は、画面上部の「JavaScript」ボタンを押すだけでJavaScriptエディターに即座に切り替わりコードを記述できる。またJavaScript Blocks Editorはシミュレーターを搭載しており、micro:bit実機がない状態でもどのような動作をするのか確認可能だ。
プログラミングしたデータは、「ダウンロード」ボタンのクリック後にhexファイル(実行ファイル)としてmicro:bit上に直接書き込むか、いったんどこかにセーブしてからドラッグ&ドロップでコピーすると、数秒後に自動実行される。micro:bitは、16KBしかメモリー(RAM)を搭載していないものの、25個(5×5)のLED、2種類のボタン、地磁気・加速度・温度・照度(LED兼用)といったセンサーを備えており、これらを組み合わせる形でプログラミングを学習できるサンプルなどが用意されている。
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