「焼きガニあったか弁当 鳥取のかに小屋」
購入場所:東京駅「駅弁屋 祭」
値段:2100円
内容:本ズワイの足、紅ズワイのカニツメが入ったカニづくし
こんにちは、アスキーの飲食情報担当ナベコです。基本は東京の編集部で業務をしていますが、「食」の仕事があれば遠征に行くことも。
今回は大阪出張の機会があったので、東京駅のJR改札内にある「駅弁屋 祭」で思い切って飛びっきりの駅弁を買ってみました。
「焼きガニあったか弁当 鳥取のかに小屋」!!
なんと、2100円もする高級駅弁なのですが出張する自分へのご褒美に。たまには、こんな贅沢もいいですよね。
大阪に向かう新幹線「のぞみ」は平日なのでビジネスマンが大半。その一方で、私の座っている近くには座席をボックスにし、おしゃべりを楽しんでいるご婦人グループもいました。友人同士で観光に行くのでしょうか。ほのぼの。
私もプライベートだったらなあ。いやいや、仕事でも遠出できるというのはちょっと楽しいものです。
東京を出発してしばらくはノートPCを開いて仕事をしていましたが、富士山が見えるようになってちょっと小休止。お腹もぺこぺこ。仕事はいったんやめて、楽しみにしていたお弁当に手を伸ばしました。東京駅を出てすぐお弁当を食べてもよかったのですが、せっかくだったら富士山が見えるあたりで駅弁を食べたいですよね。
かに小屋弁当は、厚みと重みがあってずっしり。燃料が容器に入っていて温められるタイプです。注意書きには「容器から出ているヒモを水平に勢いよくサッと引き抜いて下さい」と書いてありました。ふむふむ。
ヒモを引っ張る時は、けっこう力を入れないと最後まで引き抜けぬけず……。ただ、引き抜いた瞬間にカタルシスを感じる……。
待つこと7、8分。蒸気が出きって、駅弁の外側を触ってもほんのり温かいのがわかりました。もう大丈夫だろうとふたを開けると、立ち上がる蒸気! かに小屋弁当のお目見えです。
太いカニ足3本とカニツメ2本がカニのほぐし身を敷いたカニご飯の上にのっています。まるで、カニのお花畑のよう。興奮してしまいます。しかも、カニ足は本ズワイ。太いです。炙ったような焼き目がついていてカラには切れ目が入っています。カニツメは紅ズワイ。
箸でもカニ足はペローンと身をとれます。遠慮なく、カニをパクッと口に。ハムッ、ハムッ。なめらかで上品な、カニのうまみが口の中にひろがりました。おいし~。カニツメは身が少なめですが、うまみが濃くみずみずしさがあり、しっかり堪能できました。カラからとって食べるカニは、身の「生感」があるのがいいですね。
カニ足やカニツメの余韻を楽しみながら、カニのほぐし身がのったご飯をかっこみます。ご飯は薄味の茶飯。カニは味がタンパクなので、ご飯にもちょっと味が付いているところがグッド。もう、カニ弁当最高。あっちを食べても、こっちを食べても、カニ味!
食べている最中、なんとなく隣のお客さんの視線が気になりました。そりゃ、新幹線の中でカニ足をしゃぶっているのですから、気になってしまうと思います。ごめんなさい(でも、優越感!)。
たくさんのカニの身だけでもインパクトがあるのに、カニ味噌も副菜として添えられています。なんと贅沢なのでしょう!
カニを惜しみながら食べきり、甘くて濃厚なカニ味噌まで存分に味わい尽くしました。夢中で食べたので、気がついたときにはカニのカラだけがお弁当箱に残っているという……。ふと、カニ味噌があるなら、日本酒も飲みたかなったなあと。次は、帰路でカニ小屋弁当を食べたいな。
昼からカニ食べていると、極上気分過ぎて、正直仕事のことはポカンと忘れてしまいました。2100円というリッチな価格ですが、カニ足をしゃぶって得られる非日常感は半端ありません。カニの質も良いし、鳥取カニ小屋弁当すごい、のひとこと。夢心地になりましたが、大阪に到着したらお仕事。カニで滋養をつけたぶん、仕事も気合を入れられそうです!
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