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サッカーの試合をまとめて残せる全録レコ、東芝とパナソニックは何が違う?

2018年06月19日 14時00分更新

文● ハシモト/ASCII編集部

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スマホ用のメディアサーバーとして使える
ネットワーク機能が強力なディーガ

専用スマホアプリ「どこでもディーガ」

専用スマホアプリ「どこでもディーガ」

 パナソニックの全録は、「おうちクラウドディーガ」という名称のもと、メディアサーバー的な機能を発展させている。もともとは全録モデルではない同社のBDレコで搭載されていた機能だが、全録モデルにも拡大された。

 専用スマホアプリ「どこでもディーガ」(無料)から、屋外/屋内問わず自宅のディーガにネットワーク経由でアクセス可能で、全録番組や通常録画番組、現在放送中の放送を視聴できる。

 これはレグザタイムシフトマシンも同じだが、ディーガでは音楽ファイルや動画、写真ファイルをスマホで再生/表示することも可能。特に音楽は、音楽CDをディーガで取り込んでHDDに保存し、それをスマホに転送したり、ストリーミング配信したりできる。

スマホ上の写真データをレコーダーに保存できる

スマホ上の写真データをレコーダーに保存できる

スマホでディーガ内の音楽を持ち出したり再生できる

スマホでディーガ内の音楽を持ち出したり再生できる

 それだけではなく、スマホ内のデータ(写真や動画)をディーガに転送してHDDに保存できるので、まさしくスマホ用のメディアサーバーとして利用できるのだ。

 さらに、屋内(同一LAN内)であれば、PCからネットワークドライブとして見える。PC上のファイルをディーガにコピーできるため、家庭内NASとしても使える。

レグザはネット機能、ディーガはスマホ持ち出しがやや弱め

 レグザタイムシフトマシンとどこでもディーガのメリットを見てきたが、逆にそれぞれに不得意なところもある。

 レグザタイムシフトマシンはネット機能が弱く、DLNAクライアント/サーバー機能はあるものの、ファイルサーバー機能やネット動画サービスの視聴機能がない。また、UHD BD(4K BD)の再生に対応した機種はなく、4K映像は見られない。

 長時間録画は最大10倍(2.4Mbps)までで、15倍(1.6Mbps)までの設定があるディーガに比べると録りためておける最大時間は短くなる(その分、画質はよくなる)。

 全自動ディーガはネット機能は強力で、Netlfixやhulu、YouTubeなどの動画サービスに加え、radiko.jpも直接受信できる。UHD BD対応機もあり、より多くの4K映像ソースを楽しめる。

 しかし、録画番組を短時間で見ることに関しては、音声付の1.3倍早見機能やオートチャプター機能は搭載するものの、レグザタイムシフトマシンほどの機能はない

 また、番組持ち出しは可能だが、最高画質が1.5Mbpsで、全録した番組は基本的にファイル変換処理が必要。

 このため録画番組をすぐに持ち出す、というわけにはいかない(ちなみに通常録画は、予約時に「持ち出し番組を作成」を選べば変換なしでスマホに転送できる)。

 このほか、ディーガは通常録画と兼用のチューナーで全録を行なっている時に、BD再生などを行なうと全録が中断する、という仕様になっている。レグザタイムシフトマシンは全録中でもBD再生が可能だ。

レコーダー、プラスアルファで何を求めるのかが
選択のポイント

 現状、全録レコーダーは10万円前後の高価な製品だ。レグザタイムシフトマシンもディーガも、全録についてはできることはほぼ一緒。

 プラスアルファの部分で、レグザタイムシフトマシンはとにかく録りためた番組をできるだけ消化(視聴)したい人向け、ディーガはテレビの近くにそこそこ大きい箱を置くのだから、さまざまな活用ができるようにしたい人向けの製品だろう。

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