ファーウェイ通信 第77回
夜景をこんなに美しく残せるなんて……
Leicaトリプルカメラを搭載する夏スマホの最高峰、ドコモ「HUAWEI P20 Pro」レビュー
2018年06月06日 11時00分更新
スマートフォンやタブレット、Windows PCなど、多様なファーウェイの製品を紹介している「ファーウェイ通信」。今回は、ドコモ夏モデルとして発表され、世界初のLeicaトリプルカメラを搭載するなど、その性能に大きな注目が集まっている「HUAWEI P20 Pro」を詳しくレビューする。
スマホの枠を飛び出したカメラ性能!
世界的評価も極めて高い「HUAWEI P20 Pro」が国内デビュー!
最近のスマホの発表会で、メーカー側がまずアピールする機能と言えば、カメラだろう。デジカメを上回るような高性能のカメラを搭載した製品が登場するなど、進化の度合いも非常に大きく、だからこそユーザーの注目度が高く、各社負けじと開発に力を入れているわけだ。
そんな中、ここ数年、カメラの性能とともに、製品自体の評価も大きく上げてきたのがファーウェイ製スマホだ。ハイエンド機においては、Leicaとの共同開発によるダブルレンズカメラ搭載モデルを市場に投入。国内/海外ともに人気製品を次々と生み出している。
そんなファーウェイが、世界初となるLeicaトリプルカメラを搭載した「HUAWEI P20 Pro」を3月下旬にフランス・パリで発表。スマホのカメラの性能をさらにワンステージ上げたと話題になっている。デジタルカメラをポイント制で評価することで知られるサイト「DxOMark」でも、HUAWEI P20 Proのカメラは109ポイントと、スマホの中では断トツで1位を獲得している(記事執筆時点)。そんな話題のモデルが、6月下旬にドコモから発売され、ついに国内上陸を果たすことになったのだ。
Leicaトリプルカメラの実際の作例は後ほどお届けするのだが、スペック面をザッと見ていっても、単純にスゴい。
本体背面に配置された3つのレンズは、4000万画素RGBセンサー、2000万画素モノクロセンサー、3倍望遠の800万画素センサーの組み合わせ。特に注目したいのは、メインの4000万画素RGBセンサーで、センサーサイズは1/1.7型だ。スタンダードなコンパクトデジカメでは、センサーサイズは1/2.3型が多いが(スマホでは1/2.3型でも“大型”と一般に呼ばれる)、それより約1.4倍ほど大きいことになる。センサーサイズが大きければ、それだけ光を多く取り込める。つまり暗所にも強くなる。本機で設定できるISO感度は最大102400と、ハイエンドのデジタル一眼カメラに匹敵する数値で、ほとんど光がないような場所でも撮影が可能である。
もう1つの特長として、ズーム機能が強化されたことにも注目が必要だ。スマホのカメラの場合、レンズ自体にはズーム機能がなく、デジタルズームと呼ばれる画像処理によって、劣化が目立ちにくく拡大しているだけのものが多い。しかし本機には、前述のズーム専用800万画素カメラがあり、大型のメインセンサーとの組み合わせで、5倍までは「ハイブリッドズーム」と呼ばれる機能で、画像が劣化せずにズームが可能。5倍以上、10倍まではデジタルズームにこそなるが、他機種と比べても精細度がずっと高い写真が残せる。
こうした高い性能が、本体の背面に書かれた「LEICA VARIO-SUMMILUX-H 1:1.6-2.4/27-80 ASPH.」という、レンズに付けられた名称からもわかる。「VARIO」はLeicaのズームレンズに用いられるブランドであり、「SUMMILUX」は非常に明るいレンズ(F値1.6)であること、後半の数字からは35mm換算で27~80mmの撮影が可能なことを表わしている。カメラ好きからも注目を集めているのは当然と言ったところだろう。
ハイエンドスマホの高い処理性能を活かして、優れた写真を手軽に撮れる点も、一般的なデジカメにはない大きな強味だ。
たとえば、本機に搭載するCPU「HUAWEI Kirin 970」には、AI演算に特化したNPUを内蔵。AIが被写体を認識して19種類の撮影シーンを自動で設定し、最適な撮影方法を選んでくれる機能「マスターAI」を実現する。また、光学式手ぶれ補正機構とともに、AIが6軸方向の揺れを予測して、より強力に手ぶれを抑制する「AI手ぶれ補正(HUAWEI AIS)」も加え、初心者だったり、暗い場所だったりと、ユーザーの経験値やシチュエーションを選ばずに、美しい写真を撮れるように手助けしてくれる。
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