「ネットカルチャー教室」ただいま開講中 第14回
知らないライブ配信を見るきっかけにもつながる
ライブ配信をテレビ番組のようにザッピングできる「配信者勢いランキング」が便利
2018年05月01日 19時00分更新
YouTube Liveなどでは四六時中さまざまなライブ配信が存在しています。ジャンルも多岐にわたり、自分が好きなときに、自分の好きな内容をスマホでもパソコンでも視聴できます。
皆さんがスマホにインストールしているライブ配信の視聴アプリのほとんどは、お気に入りの配信者がライブ配信を始めれば、通知機能によって配信開始を知ることができます。もしくは、Twitterなどのソーシャルメディアをフォローしておくことで、ライブ配信が始まったことを知ることができるようにしている人もいるでしょう。
ただ、これらの機能を利用する前提には「すでにお気に入りの配信者」という点が存在しています。ですので、知っている配信者のライブ配信が開始した際は、その配信の存在に気がつけますが、まだお気に入り状態になっていない人の配信(=新規開拓)を見る場合は通用しません。しかし、ライブ配信において新規開拓というのは非常に大事なことです。
常に誰かがライブ配信をしているものの、自分のお気に入りの人が配信しているとは限りません。これはテレビ番組と同じと考えるとわかりやすいでしょう。好きな番組がやっていないとき、いくつかチャンネルを切り替えてみて、普段は見ないけどとりあえず視聴してみたことは誰にでもあるはず。垂れ流して見る、このような感じです。実は、ライブ配信でも同じようなことが可能です。
今回は、そんな時に私自身が普段利用している便利サイトを紹介します。
いま配信中の「ライブ」の存在を知る「ランキング」サイト
いまでは、ライブ配信が人気となり、多くの人が楽しむようになってことで、本当にたくさんのライブ配信を見かけることができます。ただ、ライブ配信という業界が盛り上がったことで、さまざまなプラットフォームが出現しています。そのため、テレビ番組のように手軽に「ふらっとほかの放送を見てみる」ということが難しくなりました。
探すのが難しいぐらいたくさんのライブ配信を、視聴数を基準に、人気で、いままさに配信中のライブ配信の探すことができる「ランキング」サイトによってまとめてチェックをできます。しかも、ひとつのプラットフォームだけに限らず、複数のプラットフォームを横断して人気の放送を確認できるのです。言ってしまえば、人気指数の表示された「ラテ欄」のようなものです。
いま配信中のライブを知る(まとめ的)サイトはいくつかありますが、私自身がよく利用しているのは「配信者勢いランキング」というサイトです。
この配信者勢いランキングは、「ニコニコ生放送」「ツイキャス」「FC2ライブ」「ふわっち」「SHOWROOM」「LINE LIVE」「Periscope」「OPENREC.tv」「FRESH!」「Mixer」「CaveTube」 「Twitch」「YouTube Live」「Live.me」「Mirrativ」「FAN LIVE」「ドキドキLIVE」「Stager Live」「kukulu LIVE」「DMM LIVECommune」という20のライブ配信のサービスでいま配信中のライブをまとめてチェックできます。
普段は、ツイキャスであればツイキャス、ニコ生であればニコ生のサイトにある「現在配信中のライブ一覧」を見ることがほとんどでしょう。しかし、テレビのようなザッピング的な感覚でライブ配信を探すことは結構難しいのではないでしょうか。
こうした現在配信中のライブを一元的にまとめられたサイトを活用することによって、いつも見ているライブ以外にどのような配信がされているのかを知ることができる助けになるのではと考えます。
PCだけでなく、スマホでも手軽にチェックできる
配信者勢いランキングのように、これらのライブ配信メディアを一元的にまとめて一覧が表示できるサイトではいま人気のライブ配信を簡単に見つけることができます。逆に、まだ認知度は低いけど、面白そうなライブ配信もランキングの下のほうからあえて探してみることで見つけることもできます。
ちなみに、この配信者勢いランキングで言えば、これら20サイト全部のなかからまとめて選ぶのが難しければ、いくつかのサービスだけを選び、そのなかから人気のライブ配信を探すことも可能です。こうしてみると「どのライブ配信のサービスがいま賑わっているのか」というサービスの流行りも一目瞭然。
PCのブラウザからのチェックももちろん、スマートフォンでもチェックをすることができますから、自宅にいなくても、外出先でもちょっとした隙間の時間に、いまこの瞬間に人気となっているライブ配信をチェックすることもできます。
いまや、スマートフォンで気軽に配信ができ、手軽に視聴もできるようになりました。ライブ配信が人気となったことで、本当にたくさんのライブ配信を私たちは自由に選び、そしてお気に入りの人を探していくことができるようになりました。
こうしたサイトを利用することで、これまではテレビ番組でヒマを潰していた時間を、ライブ配信でも潰せるようになります。さらに、偶然視聴した番組のファンになって、好きな配信がどんどん増えていく可能性もあるのです。
ライブメディアクリエイター
ノダタケオ(Twitter:@noda)
ソーシャルメディアとライブ配信・動画メディアが専門のクリエイター。2010年よりスマホから業務機器(Tricasterなど)まで、さまざまな機材を活用したライブ配信とマルチカメラ収録現場をこなす。これらの経験に基づいた、ソーシャルメディアやライブ配信・動画メディアに関する執筆やコンサルティングなど、その活動は多岐にわたる。
nodatakeo.com
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