中野サンプラザで開催中の「春のヘッドフォン祭 2018」では、4月27日に発売されたばかりのデジタルオーディオプレーヤーACTIVO「CT10」が展示された。場所はアユートブース左端。
デジタルオーディオプレーヤーで主流の直線的で重厚なデザインではなく、丸みを帯びて、コロンとしたフォルムが特徴。サイズも幅65.2×奥行き93.2×高さ15.5mmとコンパクト。ボディーがホワイト、ディスプレーのベゼルがブラックで、ボリュームダイヤルに緑がかったライトブルーを採用するなど、ポップな外観にまとめられている。外観だけでなく、UIも親しみやすさを覚えるスマートフォンのようなメニューを採用。
ACTIVOというブランドは、ハイレゾ音源配信サイトのgrooversが立ち上げたものだが、本気の開発にあたっては、Astell&Kernの協力がある。DACには、「AK70」にも採用されているシーラスロジックの「CS4398」を採用。PCMは最大192kHz/24bitまで、DSDは最大5.6MHz(非ネイティブ)までに対応。そのほか、16GBストレージ内蔵、最大256GBまでのmicroSDカード対応、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)対応など。
実売価格は3万6000円ほどと、同ジャンルの他社製品と比較して価格を抑えながら、デジタルオーディオプレーヤーに必要な機能を備えた注目製品だ。
ディスプレーが3.4型で480×854ドットなど、より高級なモデルと比べれば、気になる点もないことはないが、Wi-FiやBluetooth 4.1への対応により、さまざまなユーザーが、さまざまな使い方で楽しめるモデルではないだろうか。メニューも操作しやすく、これまでデジタルオーディオプレーヤーに手を出すのを躊躇していたユーザーにこそ試してほしいモデルだ。春のヘッドフォン祭 2018に来場した際は、ぜひ触ってみてほしい。
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