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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第196回

進化の行き詰まりが懐古へ走る? 今度は「Palm」ブランドのスマホが登場する噂

2018年04月04日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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懐かしブランドブームの背景には

 Android Policeによると、TCLのPalmブランドスマートフォンはAndroidをベースとしており、Verizonと協業しているという。

 Androidを利用して古い携帯電話ブランドを復活させる……Nokia(HMD Global)、BlackBerryと同じ手法だ。NokiaもBlackBerryも、ブランドをライセンスして他のメーカーに作らせるという手法をとる。TCLの場合はブランドも自社が持っているので、そこは異なる。だが、消費者にどう見えるのかという点では同じだろう。

 Palmと聞いて懐かしむ人も少なくないだろうが、果たしてそれだけで購入に結びつくのか。BlackBerryである程度理解しているのだろう。TCLの腕の見せ所だ。

 一方で、懐かしいブランドに頼るという動きからは、今のスマートフォンの行き詰まりを感じてしまう。消費者に新鮮さや驚きを感じてもらうためには、スマートフォンの技術革新を図るよりも古いブランドに頼ろうということなのか?


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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